雪玉神社01一覧

【絵馬001】 一切努力しないで成功したい

<今日のお題>

一切努力しないで、成功させてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき

この手の願い事は、とても多いのです。

まあ、神社ですから。

 

とはいえ、ここまで露骨に自分の努力を放棄している文も珍しいのですが、私としては、そこに清々しささえ感じてしまい、久しぶりに心が洗われた気分です。

 

最近の私は、こういう破廉恥で自己中心的で身勝手な内容の絵馬を見ると、思わず微笑んでしまいます。

「すぐに神様に、この人の希望をお伝えしなければ!」

と、張り切ってしまいます。

 

なぜ公正中立であるべき神職の私が、この自分勝手な文言に好意を持ったかと言いますと、たいがいのこういう絵馬には、

 

「がんばりますから、お願いします」(うそ!)

「ボクはこれに人生の全てを賭けています。希望が叶いますように!」(おおげさ!)

「精一杯の努力をします。神様、お願い!」(やってから言え!)

 

などと、まず自分の(たいしたこともない)頑張りを言葉だけで強調し、『だから当然のこととして』神様から(努力に見合わない…つまり万馬券のような巨大な)ご利益を得ようという趣旨が書かれています。

 

私はそういう、

『(ちょっと)頑張るから、(すごく)なんとかしてくれ!』

みたいなことが書いてある絵馬は、もう読み飽きていますので、神様に奏上する気にならないのです。

 

ほかの神社はどうなっているのか知りませんが、この神社では、私が神様に絵馬の内容を奏上しなければ神様に伝わらず、伝わらなければ神様のご利益も得られません。

 

そう、まず、神主である私の心を動かさねばならないのです。

 

さて、今日の、

『何も努力する気はないけど、儲かるプロスポーツ選手か経営者にしてくれ』

という厚顔無恥な絵馬には感心しましたので、私は社殿の奥に一人籠って、我が社の祭神である【雪玉豊幸神(ゆきだまのゆたかなるさいわいのかみ)】に、この方の願いを奏上いたしました。

 

私がこの絵馬の内容を奏上すると、神様が目の前に現れて、こう申されました。

「なぁ神主。世の中には死に物狂いの努力をしても、なお夢が実現せず人生を終える者も多いじゃろうが」

「ああ、そうそう…そうですねぇ」

と、私。

 

「とはいえ、ワシ、最近ヒマだし、せっかく持ってるパワーも使いたいし。この願いを叶えてやってもいいけどなぁ」

「え? 神様。このムチャクチャ自己本位でヒモ的発想の願いを叶える気がおありなのですか?」

 

「ないこともない。ほら世間には、人格も知能も破壊されているが、運(と、他者の心が理解できない無慈悲な無感覚さ)だけでやってるとしか思えない成功者が多いじゃろ。あれあれ。あれは、ワシら神様の、そういう気まぐれの成果」

「…」

 

なんだ、そういうことなのか。

ならば、私もその神様のきまぐれのおこぼれに…。

 

「じゃあ、私だってプロサッカー選手やIT社長になりたいんで、お願いします」

「あ、それはダメ。この神社でワシを祭り、社殿や氏子を管理する者がいなくなるから、ダメ。お前は、一生ワシに仕えてくれんと困る。神主をやめるというならバチを当てるでぇ」

「…」

 

私はそのパワハラ的な神様の発言を聴いて、

「ちぇっ、なんでだよう」

と、腹が立ち気分が悪くなったので、神様との交霊を中止しました。

 

日本の神様は、このように、良く言えば『人間的』なので、まことに俗っぽい方々なのです。

 

絵馬は落ち葉と一緒に、庭で燃やしました。

 

このようにして、人々の願い事は、神様に届かなくなることもあるのです。

ご愁傷様。

 

人はこれを【運】というようです。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月12日

【絵馬002】 男優位社会をやめろ!

<今日のお題>

男優位社会をやめろ!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

科学的事実かどうかわかりませんが、

「DNA的には雌(メス)が本来の生命体で、メスになりそこなったものが雄(オス)になる」という話を聞いたことがあります。

 

つまり、雄(男)などは、生物的には『おまけ』なのです。

 

ある種の魚は基本、ほぼ雌ばかりですが、それだと繁殖できないので、仕方なく?一定の割合で雌から雄へ性転換します。たぶん、イヤイヤ。

(※これは科学的事実。イヤイヤかどうかは、科学的事実ではなく、私の想像)

 

ウイルスに雌雄があるのかどうか(…多分ない)、私は知りませんが、細菌だと『自分のほうの遺伝子を相手の中に入れる個体がいる』という意味で雌雄(みたいなもの?)があるようです。

 

そもそも、繁殖という観点からは、雄の個体が百兆千兆いたところで意味がありません。雌がいなければ次世代ができないからです。

逆に、雄が数個体しか存在しなくても、(彼らが頑張れば)雌の個体数だけ次世代ができます。

 

ようするに、雄など、この世にこんなに多数、必要ないわけです。

本来必要ないので、雄はそのことを無意識に知っています。

そして、自分の存在意義の薄さに、いつもいつも怯えています。

 

「オレは、別にいなくてもいいんじゃね?」

雄は、そういう疑念(…ほぼ真実)にいつもさいなまれているので、

「いや、そんなことはない! オレはこの世、この社会に必要な個体なんだ!」

と思わないと生きていけないため、無意味に強がるのです。

 

そう、雄は、気の毒で、可哀そうな生物なのです。

寿命からみても…生命力だって、弱いし。

 

雄は、(そうでもない種もあるけれど)たまたま体力的に雌より強いけれど、生物学的に存在価値が希薄なので、雄は『気分的には弱者』なのです。

 

ああ、お気の毒。

 

雄は実際世界では弱者なので、そのイヤな現実を離れて、いろいろ空想を膨らますしかなく、そのために空想の集大成である社会の中で、その空想社会を維持するために、いろいろなものを率先して研究したり作ったりするしかなかったのです。

 

実際の社会の中では、色々な面で『男が無意味に威張ったり、優位に立とうとする風潮や制度は是正するべき』です。

その流れは、もはや逆流することなく、人間社会を少しずつでも、まともな形にしていくでしょう。

 

ただ、皆さま。

意気地のない、空想癖のある【雄】は、現実を直視できませんので、論理と称する屁理屈を並び立て自分たちを守ろうと必死です。

 

そういうウザイ【雄】を許す必要はないですが、まあ生物的にそういう気の毒な性(さが)だということを、ご理解ください。

 

※ここでは、あえて生物学的な狭い視点でのみ話を構築し、社会的な価値問題や【男女の意味】やLGBT的な問題は棚上げしています。それは別の機会で。

 

※ラッセル(論理学者、数学者)ではありませんが、「女が」「男が」というときは、まずその定義から始めなければなりませんからね。そうとう面倒です。

 

さてと、今日の絵馬の願文は、ちゃんと神様に奏上しておこう。

 

さまざまな説や考え方があるけれど、女帝時代に作られた神話だからか、天照大御神さまが一番偉いのが、日本の神話。

 

我が神社の【雪玉豊幸神(ゆきだまのゆたかなるさいわいのかみ)】も、今日の絵馬願文は、きっとお聞きになって、全国の神々のネットワーク会議に提出し、神々が前向きに議論してくださるでしょう。

 

なにしろ議長が、たぶんだけど、女神の天照大御神さまなんだろうから。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月13日

【絵馬003】 素敵な出会いを!

<今日のお題>

(自分にふさわしい)素敵な出会いを!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

この類の願い事は多いのですが、なかなか内容をきちんと理解するのが難しいのです。

 

まず、

『生活を心配しなくていいくらいの収入』が、いかほどのものなのかが明確ではありません。

年収300万 600万? 1000万?

  3000万? 1億円? 百億円?

 

どういう生活をするつもりなのかでしょうか?

悪く言えば、『どんだけ見栄や欲が深いのか?』

良く言えば、『どんだけ心配性なのか?』

 

とはいえ、ご自分で稼ぐならば、男性選択の条件が減り、よりチャンスが増ますよ。

 

あなたがじゅうぶんなお金を自分で稼いでいれば、(お金はなくてヒモ根性のある)優しくてハンサムな男性があなたをほおっておかないはず。

 

次に、

『私に優しくて』ですが、たいがいの女性は『誰にでも優しい人がいい』とは書きません。

多くの女性は、なぜか自分だけを贔屓(ひいき)する、心の狭い男性が好みなのです。

(※個人的見解 ※多くの例外あり)

 

最後の、

『美形な男子がいい』というのは、まったく問題ありません。

 

世間のカップルを見ていて、

「私の彼はかっこいいの」

と、よく聞きますが、実際にその男性を拝見すると、

「どこが?」

ということが数多くあります。

(※個人的見解 ※多くの例外あり)

 

おそらく、男性にお金があったり、スポーツができたり、学歴があったり、人並み以上の能力があったりすると、男性の顔面の形状は女性の脳内で心理的に変形されて、美形と(誤)認識されるのです。

(※もちろん、ナチュラルに文句のつけようのないルックスの男性も多々おられます)

 

このような問題だらけの願文なのですけれど、私はこういう夢遊病ごとき内容の絵馬を見つけたときは、迷いなくそれを神前に捧げて、私の全身全霊で、神様に

「特A優待で、実現をお願いします!」

と奏上し、こういう女性たちの切なる夢の実現に力をお貸しすることにしています。

 

なぜなら、このような絵馬を書いて、お賽銭を投げ、おみくじを引いて、お守りを買って下さる方々こそが、神社にお金を落としてくださるわけで。神社経営には不可欠の【準・氏子様】だからです。

 

そもそも、うまく男性に取り入り、彼らを手玉にとれる能力のある女性は、日々男性攻略に忙しいし、こういう絵馬などは無意味でバカらしいし必要もない!と考えているので、決して神社などに来ないのです。

 

言うまでもなく、もともと個として魅力のある女性も、この種の願い事などは不要ですから、神社にこういう絵馬を持って来やしません。

 

え?

神様が、『素敵な男性に会えますように』という絵馬の願いを叶えてしまうと、その方々がもう神社に祈願に来る必要がなくなって、神社は儲からなくなるって?

 

大丈夫です。

神社に、そんな虫の良い願いを実現するパワーも義務もありません。

安心して、何度も足を運んで、お金を使ってください。

 

あ、そうそう。

このことは、絵馬を奉納した方が女性でも男性でも、そしてその対象が女性でも男性でも、全部同じ話です。

 

人間の魅力(魔力)は、神社には手に負えませんし、管轄外です。

 

<--前 Home 一覧 次-->



 

2018年10月14日

【絵馬004】 噓つき政治家と官僚を総入替!

<今日のお題>

噓つき政治家と官僚を総入れ替えしろ!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

誰でも、そこそこ普通に嘘をつきますので、『うそつきを総入れ替えしてくれ!』というお願いを実現しようとすると、人類全員がいなくなると思われますので、なかなか難しい問題です。

 

「そうじゃない。政治家や官僚だ。悪質な噓つきだけを排除してくれればいいんだ。ちょっとしたカワイイ嘘は見逃していい」

という声が聞こえますが、実はそう単純な話ではないでしょう。

 

『大きな嘘より小さな(ちょっとしたカワイイ)嘘のほうがタチが悪い場合がある』

のではないでしょうか。

 

大きな嘘というのは、たぶん…『その嘘は、ばれる(ばれやすい)』でしょう。

だから、ある意味安心です。そういう嘘は、つきにくいし。

(※あくまで常人の感覚)

 

ただし、詐欺の手法として、誰も信じないだろうような大法螺話を敢えてかますと、

「こんなバカげた嘘を(賢いオレに対して)言う度胸があるヤツはいないだろう。だからこのあり得ないほどウマイ話は本当に違いない!」

と考えてしまい、自信家タイプの人は、そこそこ騙されるそうです。

 

その点、小さな嘘というのは、『ばれにくい』し、なんか『害もなさそう』に感じてスルーしてしまいます。

ただやっかいなのは、小さな嘘は、なかなかそれが嘘であることに気づきにくいし、気づいたとしても、それが嘘であると証明しにくいのです。

 

「地球は真四角で、真っ赤な色だ! 」

という大嘘は嘘だと指摘できるけど、

(※ただし陰謀説が好きな人は、「宇宙から撮影した地球の映像は全てCGだ!」と言いそう)

 

「あのとき私はその堤防にいたけど、そんなメールは知らないなあ。ハゼ釣りに夢中で…」

という小嘘(あるいはどうでもいいが誰にもわからないような事実)は、ホントか嘘がつきとめようがありません。

 

私は長年、神社で多くの人々の様々な話を聞いてきましたが、その経験から、

『大きすぎる嘘と些細な嘘と無意味な事実を混ぜて、辻褄が合わなくても、自信をもって嘘でも何でも言い張る(…嘘なのに当人は事実であると信じ込んでいる場合も含む)』

と、事実関係がとんでもなく矛盾していたり、どう考えても嘘でしかないようなものであっても、聴いてるほうの根気がなくなり、わけがわからなることを知りました。

 

先に述べた、

『バカらしいほどの大嘘』+『何かよくわからない小嘘の連発』+『どうでもいいような完璧な事実』

の組み合わせが最強なのです。

 

たぶん…。

最近の政官界関連のニュースを見る限り…。

 

あ、話があらぬ方向に行ってしまいました。

絵馬の願文は、なんだっけ?

『噓つき政治家や官僚をどうにかしろ!』

でしたっけ…。

 

これは神様の責任ではなく、国民の責任だし、国民がどうにかできるものなので、神様に頼むのはお門違いです。

 

神様にお願いするのは、

「私を高級官僚か政治家にしてください。清貧に耐え、身を低くして人々に仕え、国のために国民のために、この私の人生を全て捧げ、嘘も寝技も一切使わず正攻法だけでやりぬきます」

というようなものにしてくださると助かります。

 

こういう願文ならば、

「えっ、きみ、こんな絶対できないような困難なことするつもりなの? じゃ、わしら神様が力を貸すしかないなぁ」

と、神様たちが感じてくださるはずですよ。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月15日

【絵馬005】 スマホをチェックする彼女…

<今日のお題>

スマホをチェックする彼女を何とかしてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

もはや…願い事の意味がわかりませんねぇ。

 

彼女は『怖いもの見たさ』で、少しドキドキしながら、あなたのスマホをのぞき見しているのです。

 

もし、あなたのスマホの連絡先に、(変名して女性名でないものも含む)怪しい連絡先がなかったり、おかしなメールやLINEのメッセージがなかったら、あなたの彼女はがっかりするでしょう?

 

あなたは、どんどん浮気をして…いや浮気をしていなくても、自分で怪しげな連絡先やメールなどのメッセージを偽造して、できる限りいっぱいスマホに入れておくべきでしょう。

 

それでこそ、彼女もそれを発見したとき、

「あぁ、やった見つけた!こいつボコる!」

と歓喜に浸れるのです。

 

彼女があなたのスマホをチェックして、自分以外の怪しい女性の影をまったく発見できなかった時、彼女は、

「まあ感心、私にしか愛情が注げないのね」

と思うのか、

「なに、この人…全然モテない魅力無しのオトコなのかも」

と思うのか…。

 

ともかく、そういう偽造連絡先やメッセージを数千件もスマホに入れておけば、もし仮にあなたがほんとうに浮気をしていて、その浮気相手の連絡先やメッセージを隠ぺいあるいは削除し忘れていても、それだけの件数がスマホ内で氾濫していれば、彼女には何が何だかわからなくなり好都合ではないですか?

 

(あ、そうそう、あまりに当たり前のことなので、いちいち断りませんでしたが、この願文を書いたのが男性でも女性でも、その相手が男性でも女性でも、あるいは男性女性という狭苦しいカテゴリーでなくても、同じことです)

 

そもそも浮気を疑われているあなたがいけないのか、浮気を疑う彼女がいけないのか、そういう痴話騒ぎをやってしまう人間の存在がそもそも罪深くてどうしようもないのか、そういうところから掘り下げる必要がありそうです。

 

そうなると、私の別の本職である精神分析等の社会科学との連携もしなくてはなりませんが、

少額のお賽銭や千円程度の絵馬で、そういうことに対応できるわけもありません。

 

こういう絵馬の願文を書いてしまう不安神経症かもしれない方、あるいは人のスマホをチェックする欲求に駆られている強迫神経症かもしれない方は、神社ではなく私の開院している精神分析外来のほうにお越しください。

 

保険適用無しの莫大な診察費で、ご相談に乗り、あなたの不安を心理面から解消できるやもしれません。

ただし、治療効果は『人による』ということと、『費用に見合わないこともありがち』ということを、充分ご承知おきください。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>


 

2018年10月19日

【絵馬006】 還暦前に、ロックスターに!

<今日のお題>

還暦前に、ロックスターになりたいです!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

これは…私は思わず、涙してしまいました。

私も若いころは【れたす】とバンドを組んでましたからね…。

しみじみ、自分の青春を思い出しているところです。

 

『夢は必ず叶う!』

とか、

『努力は、いつか報われる』

とか、

『誰にだって隠れた才能がある』

などというトンデモない【嘘】が世間に撒き散らかされたことによる悲劇といっていいでしょう。

 

もちろん、心の奥深くでは誰もが知っています。

『夢はほとんど叶わない(夢でなく妄想だから?)』

し、

『努力は無駄に終わる(ただし、本当に努力しているとして…)』

し、

『隠れている才能は、(だいたいは無いが、もし仮にあるとしても)隠れているんだから決して表に出ない』

ということを。

 

この前、長く一線で活躍しているベテラン芸人さんがテレビで、

「最近は40歳ちかくになって売れる芸人が時々いるから、みんな自分がまだ若手芸人だと思い込んで、誰もやめなくなった。(以前は、わりと諦めよくやめていた)

だから売れてる芸人の下には、どう見ても絶対売れないような芸人が中性子星の原子のように押しつぶされて凝縮されて固まって、身動きができなくなっている」

というような主旨で、厳しい現実に警鐘を鳴らしておりました。

 

とはいえ、昨日までバイト生活でギリギリ生きてきた者が、何かのきっかけでパッと売れてしまうと、(たとえそれが『一発屋』で終わったとしても、売れている期間は)収入が簡単に何百倍にもなってしまうのですから、やめられない気持ちはわかります。

 

やめられないのは、自分の夢でもあるということも当然あるでしょうけど、中年近くなってしまうと、一般的な就職のほうが難しくなってしまうという現実もあることでしょう。

 

私の好きな将棋界に目を向けてみましょう。

プロ棋士になる一般ルートは、各地の天才少年少女たちが6級で入会する奨励会で勝って昇段していくというものです。

 

満21歳までに初段になれない場合は退会。

満26歳の誕生日を含むリーグ終了までに四段になれなかった場合は退会。

(ただし三段リーグで勝ち越せば、次期三段リーグに参加でき、満29歳まで延長在籍することが可)

 

すさまじい競争の中でやっと3段まで昇段した者のうち、将棋のプロになれるのは、基本的には半年に2人だけです。(年間4人)

3段までなってプロになれなかった人は、ほぼプロ並みの実力といっていいでしょうけど、プロ棋士じゃないのです。

 

さて話を元に戻しましょう。

還暦前にロックスターになりたいという、今回のお願いですが、いっそ潔く還暦前のデビューは諦めて、還暦後、あるいは70歳、80歳での高齢ロックスターを目指してはどうでしょう。

 

売りは、『団塊世代もビックリ、ロックンロール!』か、なんかで。

 

そのほうが世間的にも強いインパクトがあり、デビューの可能性が高まるのではないでしょうか?

 

ただし、ゲテモノのロックスターを目指すのでなく本格的な本物のロックミュージシャンを目指すなら、音楽的な実力があることが大前提です。ないのは、やっぱりダメだもの。

 

あ、実力がないからデビューできなかったんでしたっけ?

え、実力は十分あるのに、運がなかった?

 

スゴイ実力があるのに、それを発揮できないほどの…スゴイ『悪運・不運・凶運』の持ち主というわけですね。

 

それほどのすさまじい悪運・不運・凶運を、どうしろって言うんですか?

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月20日

【絵馬007】 夫のために料理上手になりたい

<今日のお題>

夫のために料理上手にしてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

時代錯誤、人間関係錯誤…いまごろこういう絵馬を見ることになるとは、驚きを禁じえませんねぇ。

 

母の味が好きなのは仕方ないですね。

慣れた味だし、どこかの店の味が好き、というのと同じですから、

 

もしこの旦那さんがマザコンでも仕方ないですね。

個性ですから。

 

ただ、この夫という立ち位置の愚人の発言に含まれる『上から目線』的な響きが、どうにも許せませんね。

何様ですかね。

 

こういう『上から目線』の気持ち悪さは論評にも値しないですけど、それにしても、こういうことを言われてもなお、

「夫のために料理上手になりたいです」

と書く、超従順・超M的なこの方…。

 

ちょっと心配です。

でも、家庭内パワハラでもなく、DVでもなく、そういう『趣向』なら…他人がどうこう言うことでもないですし…。

 

まぁ、まだ夢も希望もある、初々しい新婚さんだということでしょうね。

 

あ、そうそう。

こんな絵馬もありました。

 

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月21日

【絵馬008】 宇宙が平和でありますように

<今日のお題>

宇宙が平和でありますように

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

壮大ですね。

 

普通なら『世界の平和』という程度の、なにやら地球限定のせせこましい平和安寧を望むわけですが、この方は思い切り宇宙全体を視野に入れておられるようです。

 

おそらく、子供の時からスタートレックやスターウォーズ、銀河英雄伝説などのファンなのかもしれません。

 

しかし、こういう大仰な願文は、どうにも取り付く島がないのです。

こういう大雑把で具体性のない文では、何のために何をしていいのかわかりません。

 

私としても、この願文については、なにをどう神様に奏上していいやら見当もつきません。

 

宇宙の平和とは何か?

 

「それは、平和を乱す悪者を成敗することだ!」

 

悪者とは、どこにいる誰か?

 

「どこかから攻めてくる、とんでもない無頼漢どもだ!」

 

どうやって、成敗するのか?

 

「敵より強い武力と気力と正義感で戦うぞぉ!」

 

ふ~む、よくわかりません…。

 

「『宇宙の平和』は、わかる(気もする)し、反対しようもない良いことだから賛成なんだけど…」

というような煮え切らない反応しかできません。

 

そもそも

『大げさで、反対しようのない善なるスローガン』

という類のものは、知性や論理と反比例しがちで、そこに具体性も、人間愛もない空虚な言葉になりがちです。

 

おそらく、本当に『宇宙の平和』のために闘っている人は、(必要な時には必要な場所に行って、大きな声で叫ぶでしょうけれど)、ふだんは地道に街の片隅でコツコツ何かをやっているんじゃないでしょうか。

 

大きな声で大げさなことを主張することもなく、黙々と。

じっさいに、そういう方がたくさんおられるのを知っておりますしね。

 

あ、そうそう、次の絵馬は気に入りました。

具体的で、自分が先頭に立って戦うという個人の強い意志を感じるからです。

(神主の主観!)

 

さっそく、神様に奏上しておきましょう。

ウルトラマンになれたらいいですね!

 

でも、ウルトラマンになれない場合は、どうします?

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月21日

【絵馬009】 祈願、カープ日本一!

<今日のお題>

祈願、カープ日本一!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ああ、これは…。

間違いなく、当サイトの管理者【れたす】さんのマブダチの【りき丸】くんが書いたものですね。

 

そうか…、今週末(2018年10月27日)から、

広島東洋カープ VS 福岡ソフトバンク・ホークス

の、日本シリーズ開幕でしたか。

 

この絵馬を書いた【りき丸君】は、2017年のクライマックス・シリーズでのカープの敗戦という予想外の結果によって精神の均衡を乱し、人間からハニー族に進化(変身)してしまったのです。

 

彼は【ハニー・カープ姿】になってしまった後も、その苦難の境遇に負けることなく精力的に活動しています。

 

福島県に行ったり私の診療所(私は神主でもあり精神科医でもありので…)でカウンセリングを受けたりしていますし、仲の良い奥さんとカープの試合の観戦にも行っています。

 

あ、もちろん、ツアーで全国を回ったり、スタジオに行ったりというような、音楽関係の仕事も、この姿でこなしています。立派です。

 

あ、これが【りき丸】君です。

 

当サイトの管理者【れたす】さんは、広島県人でありながら長く熱狂的なジャイアンツ・ファンでしたが、プロ野球再編問題 (2004年)で、特定球団(G)首脳のごり押しなんかを見てて、プロ野球に嫌気がさしてしまい、その後はまったくプロ野球に関心がなくなったときいています。

 

ただ、それ以前は、【りき丸】君と一緒に野球観戦などもしていたようです。

球場経験した変な話(その1その2)も、色々聞いていますよ。

 

【れたす】さんは、今ではジャイアンツファンの過去を悔い?、生まれ故郷のカープファンとして、(ほんとうに時々ですが)野球を見ているそうです。

 

さてと、『カープ日本一』祈願ですね。

 

私は雪だるまで、アラスカが故郷ですから、ウインタースポーツが好きでして、そもそも日本に来るまで、野球を見たこともありませんでしたから、どこの球団のファンでもありません。

 

ただ、【りき丸】君が、私の患者ですので、この祈願には彼の精神的混乱症状の克服(人間への復帰)ということから考えると、彼のこの願いは叶えてあげたいのです。

 

他の球団のファンの皆様、関係者の皆様、特に今年の日本シリーズの対戦相手であるソフトバンク・ホークスさんには申し訳ないのですが、この絵馬に関してだけは、我が雪玉神社の総力を挙げて、【りき丸】君の願いを叶えてあげなければ…。

 

なにしろ、彼の『人間姿への復帰(生物的には退化?)』がかかっているのですから。

 

私はこの絵馬を見つけると、すぐに斎戒沐浴して、絵馬を手に神前に向かい、おごそかに祝詞を言上し、神様の声を待ちました。

 

し~ん…。

 

10分待っても、20分待っても、神様の声が聞こえません。

いつもなら、すぐに私の祈りに感応してくださるのに…。

 

はて?

 

あ、そうか!

今月は神無月。

日本国中の神様は、すべて出雲大社に集合する月。(※諸説あり)

 

我が神社の祭神の【雪玉豊幸神(ゆきだまのゆたかなるさいわいのかみ)】も、遅ればせながらお出かけになってしまい、ご不在に?

 

しかし、

「ああいう神様の集まりは好きじゃないから」

と、毎年仮病で欠席してらっしゃのに、今年になって行くわけもないし…。

 

あっ!

出雲と言えば、島根県。広島県は島根県のすぐ南。

今年の日本シリーズは、広島のマツダスタジアムで開幕。

 

まさか…。

 

もしそうなら…、広島の勝利はまちがいなし!

我が神社の祭神様が、観戦に行ったらしいんで…。

 

でも、広島カープを応援するのかどうか、神主の私でもわからないんだ。これが…。

神様は、すっごく、きまぐれだから。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月24日

【絵馬010】 銀行強盗が成功しますように!

<今日のお題>

銀行強盗が成功しますように!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

こりゃ、通報対象?

 

「なんだこりゃ…これは犯行予告なの? それとも、おふざけ?」

それが、これを見たときの私の最初の反応でした。

 

それはそうでしょう。

犯罪をやろうとする前に、こんなにあからさまに情報を明かすなんて…。

ホントにやるなら、計画段階は『超こっそり』じゃないとダメでしょ!

 

ここでは銀行名を伏せておりますが、実際はちゃんと書いてありました。

神社も口座を開設している銀行です。

そこにお賽銭や神社グッズの売り上げなどを預金しております。

 

強盗決行(予定)日は、『明後日あたり』と書いてありましたが、私は毎日絵馬を見て確認するのが日課で、この絵馬を見つけたのが金曜日でした。

となれば、『明後日』と書かれているので、それが翌週の月曜日だろうと見当もつきました。

 

一市民の責務として、また地域社会の中での神社の神主という立場としても、当然のこと、こういう情報は警察に伝えなければなりません。

知り合いのタマ吉警部のおられる『猫たま警察』に、念のため通報しておきました。

 

それにしてもです。

ふた昔前なら、不景気な年末には、金融機関強盗が恒例行事のようでしたが、銀行の構造、警備設備も発展して、いまや銀行そのものを襲うというのは、いかにも成功率が悪いような気がします。

 

私の弟(プリティ・スノーウィー)は、あのシャーローック・ホームズの宿敵であるモリアーティの一番弟子の大悪党で、色々悪さをしておるのですが、最近は銀行を直に狙うのではなく、やはりIT犯罪(ネットワークにハッキングして預金などを電子的に盗む)のほうに力を入れているようです。

 

ようするに、銀行強盗が『時代遅れの犯罪』であるうえに、このような絵馬を書いてしまう『うかつさ』。

そして、自分の能力で犯罪を成功させるという自信も自負もなく、神頼みをしてしまうという『だらしなさ』。

 

なにか…こう、相手が犯罪予備者とはいえ、

「しっかりしろ!」

と、激を飛ばしたい気分です。

 

その月曜日、私の通報に応えた『猫たま警察署』は、かなりの署員を潜伏させての厳戒態勢で、こっそり銀行を見張ることになったわけです。

 

もちろん、私も朝から神社のお仕事をほったらかしにして、巫女たちも全員引き連れて、お弁当も持参して、銀行の見える物陰に陣取って見物をしておりました。

 

珍しい大捕り物がみられるかも!

わくわく、わくわく…。

 

しかし、閉店時刻になっても銀行強盗は現れず、ついに犯行は行われませんでした。

やはり、ただのおふざけだったのか…。

猫たま警察の方々も、所在なさげに署に帰って行かれました。

 

私も巫女たちを引き連れて神社に戻りました。

 

あっ!

 

神社の賽銭箱が破壊され、社務所のガラスが割られ、お賽銭も神社グッズの売り上げも、グッズも全部、盗まれていました。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月25日

【絵馬012】 週休3日ならないかぁ…

<今日のお題>

週休3日ならないかぁ…

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ふ~む…。

『週休3日』なんて、中途半端というか、遠慮がちというか…。

 

『週休7日』となると、それは週休とかじゃなくて全休ということで、もはや休みというの概念がなくなってしまうので、それは無茶だとしても、この方はどうして、『週休6日!』と、お願いできないのでしょう?

 

千円の絵馬を購入されての、せっかくの神頼みなのに。

 

例えば、絵馬祈願に多いのが、

「宝くじに当たりますように!」

なのですが、そのときも、

「6億!いや10億! いやキャリーオーバーにオーバーを重ねて百億円が当たりますように!!」

などと、お願いする人を見たことがないのです。

 

この遠慮。この自主規制。この『身の程知りすぎ』。

 

「千円くらいで、あんまり虫の良すぎる、大きなお願いはムリだろう」

と、いうことなのでしょうか。

 

そういうふうに思われているとしたら、神社としては心外です。

神社や神様は、金銭の多寡で人を区別しません。

宇宙を包括する神社の神々は、人の心に感応してくださるのです。

 

そう、神様が見ているのは、あなたの心にであって、金銭ではありません!

 

ん?

だから、遠慮がちに…?

 

あ、そうか。

あなた方は、欲の塊で、心も狭く汚く、愛も情もない、ケチで愚かで、スケベで強情で、自分勝手で、人目がなければ何をしでかすか自分でもわからない…そういう、とんでもない『人でなし』ばかり…ということ…なの?

 

だから、どうしても遠慮がちに?

 

ははぁ…。

 

そういうことなら…しかたないですねぇ。

そんなふうに、皆様の心が神様が感応できないほどの不浄さであるなら、やはりここはもう『金銭で解決』するしか…。

 

ああ、そういうことなのですね…。

そうなのか…。

 

今日は、勉強になりました。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月28日

【絵馬013】 言いたいことを言えるように!

<今日のお題>

言いたいことを言えるようになりたいんです!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

私の経験上、この手の願文には注意が必要なのです。

 

と言いますのも、氏子の方で私の存じ上げている、ある奥様は、すごく気が弱そうで、いつもビクビクと人の顔色を窺っているような方なのですが、すごい『内弁慶』なのです。

 

つい先日も、この奥様の旦那さんが社務所に来られまして、

「雪玉神社のおみくじの、大吉の割合はどのくらいなのだろうか?」

という質問をされたのです。

 

この旦那さん、昔はプロレスラーを目指していた強面の壮漢で、身長は190cm、体重は110kg超えの筋肉隆々の人です。

神社のお祭りでは、10人で担ぐお神輿を、たった一人で頭上に持ち上げて、町内を練り歩くという猛者でもあります。

 

あ、お仕事は、保育園経営の保育士さんです。

 

おみくじの中の吉凶の割合は企業秘密ですので公開できないことをお伝えすると、この旦那さんの表情がひどく曇りました。

 

「どうかされましたか?」

と、私がお訊きすると、

「いやぁ、女房がね…」

と、言われた後、口をつぐまれたのです。

 

神主として人々の人生を見守り、精神科医として人々の心を見つめてきた私は、ピンときましたので、彼が話しやすいように水を向けました。

「奥様が何か? どうぞご遠慮なく、おっしゃってください」

 

「実は…女房がね…。今年5回引いたおみくじが、全部小吉や末吉だったというんで、気を悪くしてましてね」

「ははぁ…でも、、小吉や末吉は、決して悪いわけではないですよ。凶や大凶だって入ってるんですから」

 

「まぁ、オレもそう言ってるんですけどねぇ。女房は気が小さいんで、大吉を引かないと心配で眠れないって言うんすよ」

「…」

 

「でね、女房のやつ、なんか睡眠不足と心配でイライラしちゃってて、オレに当たり散らすんですよ。もう怖くって」

「…」

 

「今度、女房がおみくじを引きに来たら、なんていうか…言いにくいんですけど、おみくじの箱に細工して大吉を引かしてやってくださいませんかねぇ」

「インチキの大吉?」

「そう、インチキの大吉。忖度の大吉」

「ははぁ…」

 

「こんなバカな話を神主さんにできるか!って女房には言ったんですけど、女房のやつ、自分は気が弱いから自分ではそんなことはとても言えない。あなたが神主さんに話をつけてきてよ、ってことでオレが…」

 

私は奥様に何度もお会いしてお話もさせていただいていますが、彼女は私の顔も見れない内気オーラ満開で、小さな声でうつむき加減にボソボソと話される印象しかありません。

 

まさに内弁慶の鑑!

ティピカル・内弁慶!

 

「わかりました。御家は氏子総代もやってくださっているわけですし、この件は『特殊事情』という名目で、私が良きように取り計らっておきましょう」

「ほ、ほんとですかぁ! ありがてぇ!」

 

旦那様はスキップをしながら、満面の笑みで帰られました。

帰宅して、奥様にこの報告をして、褒めてもらえるのがうれしいのでしょう。

 

じゃんけんと同じで、自分が気が弱いと思っておられても、それは誰かに対してで、別の誰かにはわりと平気で横柄にしているのが人間です。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年10月29日

【絵馬014】 やせて、きれいになりたいです!

<今日のお題>

やせて、きれいになりたいです。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

男女関係なくですが、『痩せ』ていれば『綺麗』ということはないでしょう?

 

好みの問題は大いにありますが、私としては、女性ならば「陸上短距離の選手がカッコいい体型』だと思いますねぇ。

 

私自身は雪だるまなので『だるまさん体型』なわけですが、私の美観としては、スラッとしてなおかつ筋肉がしっかりある身体が健康的で美しいと思うわけです。

 

ファッションモデルさんなどは、身長が高く、手足も長く、確かに美しい方々なのですが、どうにも筋肉が足りないように思います。

 

もちろん、筋肉はありすぎて血管なんぞが浮いていると、ファッションモデルさんには向かないのでしょう。

 

今でも、ファッションモデルさんには、まだ『デカダンス』の雰囲気が好まれる傾向があるように感じますねぇ。どうなんでしょう?

 

デカダンス
フランス語で退廃,衰退の意。文学史上では,19世紀末ヨーロッパ,特にフランスに生じた,懐疑的・耽美(たんび)的・悪魔的傾向をさす。初期象徴派の一特徴でもあり,このような芸術家をデカダン派と呼ぶ。ボードレール,ベルレーヌ,ランボー,ユイスマンスら。
(百科事典マイペディアより)

 

さて、絵馬の本題ですけど、ダイエットという文字を出せば何かと注目されるので、雑誌の特集やテレビの小ネタに、よく使われますよね。

 

「やせて、きれいに!」

などという、超陳腐で無意味なキャッチワードが、いまだに死語にならないのは、なぜなんでしょうか。

 

これを単純に反転して考えれば、『太っていると醜い』ということですよね。

けれど、太っていても綺麗な方はたくさんいます。

あ、『太っているのが好き』というフェチの方の趣味を言っているのではないですよ。

 

私のように、

「短距離の陸上選手が美しい」

と力説する者でも、

「太った方でも美しくて魅力的な方を知っている」

わけです。

 

村上春樹も、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で、ピンクの服の似合う、かなり太った女性を、セクシーで美しくて知的なキャラで登場させていますよねぇ。

 

体型などは、ほぼDNAでしょう?

でも、どう生活するかで、かなり違ったものになることも事実です。

 

『やせたら綺麗になる』なら、なんの苦労もないわけで、そんな簡単なことなら誰の人生バラ色でしょう。

 

ですから、

『痩せてきれいになりたい』

などという楽観的な絵馬には、私はほとんど関心が持てないのです。

 

世の中で生きていく上での人生の悩みや葛藤…その克服のためには痩せるどころではない多大な努力の必要なもの…は、山ほどあります。

 

もちろん、精神的要因での過食や、何らかの病因が肥満を起こしていることはあります。

その場合は、まずお医者さんに行きましょう。

 

そのうえで、

『(適度に)痩せて健康になりたい!』

と、絵馬にお書きください。

 

それは神様に、しっかりお伝えしましょう。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月04日

【絵馬015】 大臣にふさわしくない政治家を…

<今日のお題>

大臣にふさわしくない政治家をどうにかしてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ふ~む、またもこの種の願文ですか。

 

国会に限らず、代議員選挙というものは、『聖人善人を選ぶ目的』で行われているわけではありません。

普通の人のうち、代議士という職業に就きたい人が立候補して、そういう仕事をしているだけです。

 

代議士だから立派だとか、人間ができているとか、知性があるとか…そんなことは誰も思っていないはずです。

それどころか、『どうも、あれは…とんでもないヤツでは?』としか思えない方が議員バッジをつけていることも事実でしょう。

 

「代議士などという『変なもの』になりたいと思うことが、そもそも人として変じゃないか?」

という穿った意見もありますが、職業に卑賎はありません。

 

いつも一定割合で、へんてこりんな者がいるとしても、それを理由に国会議員という職業をバカにしてはいけません。

たいへんなお仕事なのですから、やはり立派な職業として尊重しなければならないのです。

 

そう、なんであれ、その職業自体には罪はないのです。

それに就いている人間のうちの、ある一部の方が、『どうかしてたりする』だけなのです。

 

官僚組織…特に正義の味方であるはずの検察や警察内部に、ときたま悪いことをする人がいると我々はショックを受けますが、それでも検察や警察組織を全否定する人はいないでしょう?

 

国会もそうです。

だいたいの議員さんは、有能かどうかは別問題として、善人でマトモなのです。たぶん。

 

ただ代議士…とくに国会の議員さんは、そうとうな権力者ですから、おかしな人が権力を持っているというのが、我々にとっての悪夢であり、とても恐ろしいわけです。

 

ところが、先ほどから言ってますように、我々のような凡人の中からから、できるだけ害のなさそうな凡人を選んで代議士にしているだけですから、国会にも一般社会と同等な割合で必ず変な人が混じります。

 

人は権力の魔性にしびれてしまう可能性が大いにありますから、おそらく国会議員は一般社会より様々な感覚が『おかしくなる』可能性が高いでしょう。

 

それが、論理的な帰結。

 

国会にいる、おかしな人が別のおかしな人を仲間にしようとして、そういうおかしな人を国会議員にして自分たちの安泰を図るという、いわばマルチ商法もどきが盛んなので、これはもうホラーとしか思えませんよねぇ。

 

今日の絵馬の願文には、

『国会議員にふさわしい人物とは、どういう人か?』

ということが明記されていません。

 

もちろん、

『人としての深い思いやりがあり、人格が高潔で(芝居でなく)腰が低く、理性と知性があり、決断力と交渉力と忍耐力と先見の明があり、(高等戦術でない)くだらぬ嘘を言わず、国民の信頼を背に受けて、まっすぐ立って、国を正しく素晴らしい方向に導ける人』

が、ふさわしい人物像の一例でしょう。

 

こういうふうに書いてみると、よくわかりますよね。

 

そんなの、妄言だと。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月07日

【絵馬016】 『安物買いの銭失い』の性格…

<今日のお題>

『安物買いの銭失い』の性格が直りますように。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

『安物買いの銭失い』とは、『一般的に値段の安いものは品質が悪く、長持ちしないので、結局は損である』という意味でしょう。

 

もちろん、『売値が高くとも、品質がそれに見合わない』ということも、よくあることですし、『値段の割に、すごく良いじゃん、これ!』というものもあります。

 

私はかつて百円ショップで、百円のペンチを買いましたが、一回使っただけでペンチの先端部が粘土のように曲がってしまい、

「いくら百円でも、これは…」

という経験があります。

 

物品の場合は、その原価が主に『原料と加工賃』だとしますと、百円で売るもの千円で売るもの、原価率は様々でしょうけど、ある程度利益が出なければ商売が成立するはずがないので、価格が安いものは、品質も『それなりのもの』なのは当然です。

 

『それなり』の中から『よりマシなもの』をチョイスする眼力が、一般庶民に必要なスキルということですね。

 

では、『物ではない』場合は?

 

つまり、『愛情』だったり『友情』だったり『思いやり』だったり『やさしさ』だったり。

 

「そういうものは、お金じゃ買えないぞ!」

というのは一見正論ですが、そういうものをお金で売る商売はたくさんあります。

 

「そういうのは本物の心や情ではない! フェイクだ!」

という意見もあるでしょう。

 

フェイク?

 

フェイク(Fake)があるからには、それと対比できるリアル(Real)がある前提なのでしょうか?

 

ほら、にわかに怪しくなっていますよね。

 

今日の絵馬は、『安物買いの銭失い』です。

言い換えると、『ケチれば低品質しか手に入らない』ということです。

(もちろん、まれに例外もありますよ。稀にね)

 

物品を買う時の対価は、お金です。

人の気持ちを買う時の対価は?

 

「人の気持ちは買うものでもはない!」

うん、そこは私もそう思います。

 

「人の気持ちに対価は必要ない!」

これは、どうですか?

 

この『対価』が金銭なのか、それ以外のものなのか…で、話は違う部分もありますしね。

そういう論考になってくると、『価値とはないか?』とかも考えねばならず、もはや論文になってしまい、こういう駄文では扱えません。

 

もう一度確認しますけど、

『安物買いの銭失い』が『ケチれば低品質しか手に入らない』という意味であるなら、

『自分が10円しか出さないなら、相手も10円に見合うものしか出さない』

ということです。

 

まあ世の中には、こちらが千円出しても(出したつもりだけ?)、10円のものしか返さないケチん坊もいますが、普通に考えれば、

『自分がたくさん出せば、相手もたくさん出す』

ということです。

 

あ、お金のことではないですよ。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月11日

【絵馬017】 宇宙人に遭遇したい。

<今日のお題>

宇宙人に遭遇したい。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

『地球人と出会う可能性がある宇宙人(知的生命体)が住む惑星が存在する確率』を算出する『ドレイク方程式』というのがあるそうです。

 

『地球人がいる銀河系の中で1年間に生まれる星の数』

とか、

『一つの太陽が惑星を持つ確率』

とか、

『太陽がある惑星系の中で生命の存在が可能となる惑星の平均数』

とか、

『生命が存在可能な惑星で生命が実際に発生する確率』

とか…その他の設定値を、掛け合わせて確率を想定します。

 

この銀河系に範囲を限定しているのは、移動時間の問題を考慮しているのでしょう。

(※つまり、ワープはなし!)

 

というか、現在わかっている宇宙の構造はとてつもなく広大なので、恒星の数とその星系にある惑星数が無限大みたいになるので、範囲を限定するしかないでしょう。

 

もっともドレイクが方程式を発表した時代には、宇宙は観測上、もっと小さいものでした。

 

宇宙年齢130数億年のなかで、ほぼ同時期に他の生命体と交流できる知的段階(技術段階)に到達して、滅びるまでにそれを維持できる期間なども考慮するようです。

 

とはいえ、言うまでもなく計算結果は『想像』です。

 

各設定値が、『まあこんなもんだろう』なので、

それらで算出された確率は、

『まあこんな数値だろう』x『まあこんな数値だろう』x『まあこんな数値だろう』x .....。

 

それで、よくわからないけど計算すると、

『この銀河系に我々と同時期に知的生命体が存在する可能性のある惑星の数』

は、約10個だそうです。

 

この値が、多いのか少ないのか、私にはわかりません。

 

10もあるのかぁ!

10しかないのかぁ!

 

まあ、この方程式が発表されたのが、1961年ころですしねぇ。

 

しかしながら、『知的生命体』でなければ…、そう『原始的な単細胞的な生物?』でも可であれば、我々地球文明が、それと遭遇する確率がアップするのでは、と思えますね。

 

原始的な生命体でさえ発生する可能性は極めて低いのですが、そこから我々のような高度に知的な生命体にまでなれる確率が、これまたかな~り小さいわけですからねぇ。

 

え?

 

「原始的な単細胞生命体なら、学校や会社にいっぱいいるから、いまさら宇宙のどこかから来るにしても、そういうのには出会いたくもない!」

と、今、誰かさん、心の中でつぶやきましたね?

 

そう思っているあなたは、とりあえず、

「私自身は、まあ…ちゃんとした知的生命体なので…。あちこちにいるバカな単細胞ではないぞ!」

という前提ですよね?

 

そうですね…。

今日の絵馬の、

『今年こそ宇宙人(地球以外の知的生命体)に遭えますように!』

という願文を書かれた方に質問しておきましょう。

 

地球外の知的生命体に目を向ける前に、そもそも、この地球に『本物の知的生命体』はいるんでしょうか?

 

そうそう、以下に関連対談があります。↓

【れたす対談<001>『グリーゼ581』の弥勒菩薩】

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月14日

【絵馬018】 『したいけど、できない…

<今日のお題>

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

こういう願文を見ると、私はある言葉を思い出します。

 

誰もが聞いたことがある、あまりに有名なゲーテの言葉。

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

というものです。

 

私はこれを13歳くらいのときに知りました。

そのときは子供だったので、この言葉の【深刻さ】というものは、さっぱりわかりませんでした。

 

ただ、

「なるほどなぁ。おもしろい言葉だ」

くらいには思ってたのでしょう。

そのとき読んでいた文庫本のページに、この言葉を書いていました。

 

その文庫本は、『シャーロック・ホームズの冒険』で、今でも持っています。

数年に一度くらい読みます。

 

内容がわかっている推理小説なんですけど、ストーリーより、文章を読んでいるうちに感じる19世紀末の英国の雰囲気が好きなんですねぇ。

 

この本を時たま読むと、冒頭で紹介したゲーテの、

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

という言葉が私の少年時代の文字で書かれたページに出くわします。

そして私は毎回それにじっと見入ってしまうのです。

 

13歳の時に、

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

という言葉を聞いても、

「それがどうした」

って感じだったでしょう。

 

13歳といえば、心身とも成長盛りで、体内では細胞分裂が活発に行われ、そのため食事の量も生涯で最も多い時期ですから、そのときの少年は、

「ボクには無限の可能性がある」

と、意識もしないで信じている頃です。

 

「したいけど、できない?」

頑張って勉強したり練習したりすれば、たいがいのことはできるはずだ!

 

「できるけど、したくない?」

やらなきゃいいじゃん!

そもそも、できるんだったら、いつでもできるんだし。

 

てなもんです。

 

それから、青年期を経て、大人(精神構造は、ほとんど子供のころと同じ)というものになり、ある日、

「お、こんなところに、こんな本が…。捨ててなかったのか」

と、あの『シャーロック・ホームズの冒険』の単行本を見つけます。

 

ゲーテの、あの言葉もすっかり忘れています。

 

で、何度も読んだ本を飽きずに読み進めて、あの手書きのあるページへ。

 

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

 

なんといっても、13歳の時に、自分が書いたものですしね。

 

小説を読むのを忘れて、この言葉の意味を、いつも考え込んでしまうようになりました。

毎回です。毎回。

 

これは、すごく恐ろしい言葉です。

人生は思ったより長いし、思ったより、かなり短いですよ。

 

『したいけど、できない。できるけど、したくない』

なんて、かっこつけて余裕こいてるヒマないですよ。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月17日

【絵馬019】殺生やめたので、天国に…

<今日のお題>

殺生やめたので、天国に行けますよね!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

この願文は、日本人の宗教観が出ていて興味深いですね。

日本的(神道的)、仏教的、キリスト教的なものが、ごちゃ混ぜになっています。

 

古今和歌集(10世紀初頭)の『仮名序』(紀貫之)の中に、

「花に鳴く鶯、水にすむ蛙の声を聞けば、生きとし生けるもの、いづれか歌を詠まざりける」

とあるそうですが、この「生きとし生けるもの」というのは、「この世に生きている全てのもの」という意味でしょう。

 

「いきもので、歌を詠まないものなどあろうか?」

というわけですから、

「虫でも動物でも歌を歌うんだから、殺すなんて、とんでもない」

ということから、

『小動物の殺生もダメとなった』

…というわけじゃなそうですね。

 

やはり動物だけでなく、昆虫類のような小さな命でも大切にしようという心がけは、どういう宗教にても語られているかもしれませんが、日本においては仏教の影響が大でしょう。

 

日本人は、仏教が渡来してから、よい後生を願うために殺生を嫌うようになり、平安貴族あたりは肉食をしなかったので体格も顔色も悪かった、という説もありますよね。

 

そうそう仏教的なもので、わかりやすいのが、芥川龍之介の有名な小説『蜘蛛の糸』でしょう。

あれはまさに『仏教説話』の近代版。

 

私は神主ですが、神道で仏教のような小動物まで範囲を広げて、殺生を固く禁じるような教えはないと思います。

 

そういえば、第5代将軍徳川綱吉が制定したとされる『生類憐みの令』がありますね。

これは動物愛護なのか、仏教的な殺生を嫌う心情なのか…。様々な説があります。

 

『天国』というのはキリスト教的な概念で、神道にも仏教にもありません。

仏教には、似たものに『浄土』という概念がありますけど、これはキリスト教的な『天国』ではありませんしね。

 

『(仏教的)殺生をしない』から、『(キリスト教的)天国』に行けるでしょ?

という絵馬を神社に納めて平然としている日本人のみなさん。

 

ステキです!

 

(※キリスト教的というのは、旧約&新約聖書的という意味です。キリスト教オンリーではないです)

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月23日

【絵馬020】昔は極悪人でしたが悔悟して…

<今日のお題>

昔は極悪人でしたが悔悟しています。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

それなりの期間、人生の時を経ている方なら、多くの人が気づいておられるでしょうけれど、この絵馬のように、

 

「私は…昔は極悪人でしたが反省して、(最近やっと)まっとうな人間になり、お寺(あるいは教会など)で清貧生活をしながら、これまでの罪滅ばしに、祈りと社会奉仕の日々を送っております」

 

というような者が時々おり、こういう者が、なぜかすっごく褒められたりして、たまにマスコミで大々的に紹介されたりすることさえあります。

 

人生の大部分で悪事を働き続け、それに飽きたか疲れたかで、

「そうだ京都へ行こう!」

の、思いつきの『ぶらり旅行』みたいな感じで、お寺や教会に行って出家してしまうわけです。

 

昨日までの、大悪党が…聖人に。

こういう実例や、それをおおげさにした物語は、あちこち世界中にいくらでもありますよね。

 

もちろん、私は心情的に、そういう『人間の反省、悔悟、生まれ変わろうとする心』を否定しませんし、嗤う気もありません。たいせつなものです。

 

また社会的にも、そういう『悪人から善人への生まれ変わり』は歓迎すべきことでしょう。

 

でも、なにか腑に落ちませんよね…。

たとえばイエスに対しては迫害者だったパウロが後に熱心な支持者になるという、あの話。

 

初めからイエスを支持していた目立たない真面目な人たちより、なんか『よさげ』に描かれているような…。

 

まあ、パウロは実績からしても、実際に実質もかなりの人物ではあったのでしょうけど。

 

ああそうだ。こういう絵馬もありましたよ。

 

 

どっちの人生が、より『良い』のでしょう?

善悪うんぬんではなく、ということです。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月27日

【絵馬021】運を良くしてください。

<今日のお題>

運を良くしてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

自分を「運がない人間だ」と思っている方は、多くおられるようです。

 

ですから、神社も儲かります。

ありがとうございます。

 

さて、この絵馬の文字…。

なんと、か細くて勢いのない字体でしょう。

 

自分の運のなさを嘆き続けた結果、意欲も薄れ、意志も弱まり、体力も落ち、意識も混沌とし…(そこまでは行ってないかな?)、まあともかく、このように気力欠如の字しか書けなくなっておられるようです。

 

字というものは大切です。

なにせ、人がそれを見て、ある種の印象を持ちますからね。

 

細い文字は、なにか繊細さというより『弱さ』を印象付けてしまいます。

こういう人には、軍隊の司令官やボディガードは頼みにくいでしょう。

(こういうのを『偏見』といいますけどね)

 

この件とは関係ありませんが、本場中国にも存在せず、日本で創作された『姓名判断』というものがありますが、あれもなんていうか…文字(の画数)を問題にするわけですしね。

※レタス対談『姓名判断(数霊法)』を参照

 

話を戻しましょう。

『運が悪い』とは、どういうことでしょう?

 

簡単です。

『自分の思い通りにならない』

ということです。

 

さて、

『人間万事塞翁が馬』

『禍福は糾える縄の如し』

など中国由来の有名な言葉があります。

 

要するに、

『幸運と不幸は、表裏だ』

ということです。

 

たとえば、

『財布ごと航空券を落としてしまい飛行機に乗れなかったが、その飛行機が墜落した』

などですね。

 

「そんなくだらない、悠長なたとえ話なんて、どうでもいいんだよぉ! 俺はほんとに全然ツキがないんだ!」

というわけですよね。

 

さっき書きましたが、幸運、不運などありません。

物事は、量子力学レベルでは不確定に起こります。

 

その出来事の中のうち、

『自分の思い通りにならない』

ことを、

『不運』

人は、とするのです。

 

世の中が思い通りになりますか?

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年11月30日

【絵馬022】宝くじが当たりますように!

<今日のお題>

宝くじが当たりますように!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ほほう…。

師走になると、こういうのが増えますね。

 

前回は弱弱しい文字で、『運が良くなりたい』という抽象的でぼんやりした願文の絵馬でしたが、今回は打って変わって、このような極太の力強い筆跡で、直接的、具体的、強欲的、積極的な絵馬ですねぇ。

 

人間、こうでなくてはいけません。

人間、こうでなくては成功しません。

 

「成功は、意志の力だ!」

というような類の本やセミナーがあるそうですが、そういうものの影響を受けた方が、こういう太文字で、こういう情緒のない絵馬を奉納されるように思います。

(※神主の個人的意見or偏見)

 

格好を気にせず、人にどう思われようと、グイグイと自分の欲望を押し出すという姿勢。

美意識、皆無!

自分の欲望に忠実!

 

パチパチパチパチ!

 

当神社の全力をあげて、この願いを叶えましょう。

ただし、当選した場合には、当選金の9割をお礼として、賽銭箱に…あっ、入らないか…直接社務所にお持ちください。

(※領収書は出しません!)

 

強欲には、強欲で。

 

今日も前回と同じ文で、結びとしましょう。

 

世の中が思い通りになりますか?

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月03日

【絵馬023】娘が行儀良くなるように躾け…

<今日のお題>

娘が行儀良くなるように躾けたい。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ふ~む…。なにか…こう…いや~な願文です。

『躾(しつけ)』という言葉の気持ち悪さ…。

 

子供思いなの?

親の身勝手だろ?

 

行儀といえば、私の家系はアラスカにおいて由緒ある『スノーウィー一族』の嫡流です。

日本流にわかりやすく言うと、『本家筋』です。

(※逆にわかりにくいですかね…。旧民法じゃあるまいし)

 

別段、嫡流とか本家筋とかを自慢したいわけではありません。

 

私の精神科医としての経験からすると、そういう『家系誇り』みたいな、出自を自慢し、精神の拠り所とするような方は、自分に自信がなく精神が不安定な場合が多いです。

(※スノーウイー医師の個人的意見)

 

自分に自信があれば、血筋のような曖昧なものをバックボーンとして意識する必要はありませんからね。

 

自分の足(個人的な能力や魅力)だけで立っていられない人が、家系や血筋などの松葉杖をついて歩いています。

厄介なことに、松葉杖は凶器にもなるのです。注意注意!

 

あ、なぜ、私が私の家系のことを持ち出したかというと、そういう名門中も名門家系でしたもので、子供のころからひじょーに厳しく躾けられて育った、ということを言いたかったのです。

 

簡単に言えば、貴族的な躾だったのですが、我々兄弟にはそれが合わず、次男のプリティなどは、そういう反動的教育の反動?で、世界的犯罪者になってしまいました。

(※スノーウイー医師の個人的見解)

 

何が言いたいかと申しますと、

『人間は育てたいようには育たない』

という当たり前のことです。

 

同時に、

『親を見て、親の行為を真似て、その行為の良し悪しと関係なく親と同じように育つ(半分は親を反面教師にして、別の方向に育つ)』

ということが言えましょう。

 

これらは、精神分析というか心理学的研究でも、ある程度経験的にも確認されていることです。

 

『躾(しつけ)』というものは善意や親心であっても、自分の行為を基礎にされれば多少効果があるものですが、自分を棚に上げて子供を調教するようなことをしても無意味です。

いや逆に、害でしょう。

 

親は、自分がクソまじめな場合に、子供に、

「クソまじめに生きろ」

「俺のような面白くない人生を真似るな」

と言ったり、

親が自由奔放で無茶苦茶な生き方をしていて、その子供に、

「オレのようになれ」

「オレのようになるな」

と言ったりします。

 

知るかよ!

子供は勝手に生きていきます。

 

ただ、親の背中だけでなく、正面の顔も毎日見て、何かを学んでいます。

親が言ったことは聞いていません。やってることを覚えています。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月06日

【絵馬024】忘年会の幹事に…

<今日のお題>

忘年会の幹事になりませんように!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

忘年会の季節ですか…もう。

1年は早いですねぇ。

 

私のアラスカの友人は、少し日本語を勉強したことがあるので、

「年齢を忘れて無礼講で騒ぐパーティなんだろ?」

と、多少とも漢字を知っているがゆえに、的外れな理解をしていました。

 

まぁ、仲間内でなら無礼講的なところもありますけどねぇ。

 

私の日本人の知人は、新入社員ときの会社の忘年会で、

「今日は無礼講で」

と部長さんが最初のあいさつで言ったのを真に受け、いろいろやらかしてしまい、年明けから遠い営業所に飛ばされてしまったそうです。

 

会社という組織は、こわいですね。

 

西洋にはこういう『その年のあれやこれやを忘れるための?の慰労の飲み会』(みたいなもの)はないようですが、東アジア(中国、台湾、韓国など)には似たものがあるそうです。

 

日本での忘年会の起源は明確ではないようですが、室町時代に「としわすれ」の連歌会などがあり、江戸時代にもそのようなものがあったらしいですが、一般的に広まり、飲んで騒ぐなったのは明治時代からのようですね。

 

忘年会が盛んなことでわかるように、日本人は、

『忘れて幸せ』

『水に流して、知らん顔』

『そんなことあったっけ?』

なんですって?

 

さて、幹事ですか。

ようするに、仕切りが好きな人は別として、普通の人には『めんどくさいことをやらされる』、いわば『災難』ですよね。

 

『災難除け』を神社に祈願するのは、まさにストライク!です。

ですから、こういう絵馬は年末には、どっと増えるのです。

お気の毒。

 

幹事をやりたくなければ、日頃から仕事でミスを繰り返しておけば、「あいつはダメだ」となり、まず幹事役はまわってきませんが、それでは仕事を失う可能性があります。

 

ですから、日ごろの仕事はバッチリやっておき、もし幹事になったときは、忘年会の会場や日時を間違えて伝達し、会費を着服しましょう。

そうすれば、もう幹事役は二度ときません。

 

ですが、これも出世の妨げになる可能性がありますかねぇ…。

出世うんぬんの前に、人間としてダメって思われると生きづらくなりますか…やはり。

 

あ、そうだ。良い方法が!

 

なぜ、みなさん、幹事をしたくないかというと、

・めんどくさい

・会がうまくいかなかったら困る

ということですよね。

 

実は我が【雪玉神社】は、今年からチャペルもある結婚式場を併設しまして、パーティー会場も大小各種揃えているんですよ。

多角経営しないと、神社も苦しいのです。

 

それで、今年から忘年会も受け付けています。

キャッチフレーズは、

『幹事さんは、なにもしないでください!』

です。

 

名簿作成、出欠確認、会費徴収、司会進行(余興、ゲームなど)も、当神社がすべて仕切ります。

コースは、『赤色巨星』『白色矮星』『パルサー』『ブラックホール』の4つです。

 

詳しくは、当神社のWEBサイトから、お申し込みください。

 

あ、クリスマス・パーティも新年会も!

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月08日

【絵馬025】宇宙怪獣を倒したいです!

<今日のお題>

宇宙怪獣を倒したいです!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

お子様でしょうね。これは。

 

長年にわたり子供たちのスーパーヒーローであるウルトラマンに憧れるのは、よくわかります。

闘う姿はかっこいいし、怪獣が爆発すると、スカッとしますものねぇ。

 

ところで、お名前が『はるか』ちゃんですね。

これは?

普通に考えれば女の子ですが、最近は、

「【はるか】という名前なら女子!と、決めつけるのは、セクハラだ!」

と、糾弾されかねませんから、やはり、ここは性別不明。

 

というより、

「ウルトラマンになって怪獣をやっつけるのに、性別など関係ない」

ということですね。

 

それはいいとして…。

最初に、

「お子様でしょうね、これは」

と書いてしまいましたが、もちろん…大人かもしれません。

 

「いい大人が、何を言っている」

というのは、『エイジ・ハラスメント』!?

 

子供だろうか、壮年だろうが、老年だろうが、ウルトラマンになりたいという気持ちを年齢によって、どうこう区別することはダメでしょう。やはり…この時代。

 

ん?

宇宙怪獣をやつける?

 

怪獣はやっつけるべき『絶対的な悪』なのでしょうか?

悪というものは、相対的なのでは?

(相対的 = 見方や立場で善悪の判断が変わる)

 

本当は、ウルトラマンのほうが、ずるくて不誠実な悪党で、詐欺師のように表面(おもてづら)だけ良くて、裏では『宇宙ギャング団の裏番(うらばん:表に出ない悪い奴らのリーダー)』をやっているかもしれません。

 

そういう『 悪のウルトラマン一家』を宇宙から排除しようと、正義感にあふれた美しい心の宇宙怪獣たちが命を懸けて闘っているのが、真実かもしれません。

 

もしかして…ね。

 

そうなると、本日の絵馬は、

「悪党のウルトラマンになって、正義の味方である宇宙怪獣を返り討ちにしたい!」

という悪魔のような意思表明になります。

 

文部省、学校の道徳担当の先生は、真っ青です。たぶん…。

 

だめですよ。

子供たち(だけじゃなかった、大人の皆さんも)!

悪の道に進んでは、いけません!

 

よし、こういう【いけない絵馬】は、神社の裏でこっそり燃やしてしまいましょう。

たくさん数があるから、焚火をしてイモでも焼きましょう。

 

それを参拝者に売って、儲けようっと。

寒いから。焼芋の季節ですしね。

 

みなさん!

(正義の味方かもしれない)怪獣になって、(悪党かもしれない)ウルトラマン一族をやっつけて、宇宙の平和を取り戻しましょう!

 

あ、ちなみに、私は『ウルトラセブン』が好きです。

だから、セブンだけは、やっつけないでくださいね。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月09日

【絵馬026】受験生ですがもはや神頼み…

<今日のお題>

受験生ですが、もはや神頼みしか…。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

間違い探しみたいな絵馬になっていますね…。

 

さて、こういう方のためにあるのが、こういう絵馬であり、神社パワーなのです。

 

合格ラインぎりぎりみたいなだと、神社に祈願したから合格できたのか、実力の範囲内だったのか、わかりにくいでしょう?

 

そうなると、神社での祈願に使ったお金が惜しかったなぁ…とか思ったりしますが、絶対に合格できないような学校に合格したとすれば、もはや疑う余地なく『神社パワー的まぐれ』、つまり『神様のきまぐれ』で合格できたと実感できます。

 

その場合の祈願料金は、素晴らしい投資となります。

 

受験生の皆様(…とくに志望校に絶対入れないような方々…あっ、お金を持っている子供を猫かわいがりするような親御さんも)は、我が雪玉神社に来て、絵馬をバンバン書いて、境内にバンバン掲げてください。

 

きっと(たぶん)、絶対に良いことが起こったらいいですね、と思いたい気分。

(※この部分は変な日本語ですので、国語が苦手な受験生の方は注意してくださいね)

 

最近、受験生用に、10万円もする『受験特別祈願絵馬・煌(きら)めき』と50万もする『受験生超特別絵馬・燦燦(さんさん)』を新規に市場投入しました。

 

あ、いけない。

神聖な神社なのに市場社会的な、何でもかんでもカネカネカネ!的な表現をしてしまいました、
【市場投入】ではなく、【ご用意しました】でしたね。

 

それにしても…。

どういう理由(どういう宇宙の法則)で、受験合格祈願を神社(…特に我が雪玉神社)にすると合格するかもしれない、と皆さんが考えるのでしょう。

 

神社に祈願するなど、ただの迷信・俗信なのでは?

でもですね。迷信・俗信も真実人々のパワーの結集で、真実の効力を発揮するのです!

(※怪しい考えかたですけどね…)

 

当神社は、菅原道真公には縁もゆかりもないですし、ここの祭神は【雪玉豊幸神(ゆきだまのゆたかなるさいわいのかみ)】なのですが、学問や学力とは、まったく無関係です。

 

スキー場経営者さんやアイス製造業者さんなどは、全国から商売繁盛・製造工場安全祈願などのために、業界団体さん挙げて参拝に来られますけどねぇ。

 

そうそう、受験の合格祈願のことでしたね。

 

行きたい学校に行けるといいな、と(祈願料金に応じて)心より応援いたしますが、行きたい学校に行けたから、人生の諸問題がなんでも解決してしまうわけではないことは言うまでもありません。

 

人生、その後も様々な問題にぶち当たります。

 

そのときは、当神社を思い出してくださいね。

またここに来て、絵馬を書いてくださいね。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月21日

【絵馬027】メリー・クリスマス!

<今日のお題>

メリー・クリスマス!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

ほほう…。

神社の絵馬で、メリー・クリスマス!

 

宗教については、なんでもあり(…なんでも無し?)の、日本らしいですねぇ。

 

日本国民の一部の方が、

「あ、そうか。クリスマスはイエス様が生まれた日で、キリスト教徒にとっては宗教的な祝祭日だったんだ!」

と思い出したりしても、大部分の人には、ただの『楽しく騒ぐ日』でしかないでしょうね。

 

仏教も神道も、辛気臭いから、横文字でカラフルで楽しそうなクリスマスのほうが好き!

ということでしょう。

 

といっても、そういうクリスマスのイメージは商業用のもので、本質的なものではありません。

 

本質?

本質って何?

かっこつけて、『本質』なんて言葉使うんじゃねえよ!

バ~カ!

 

そういう声も聞こえてきそうです。

 

私はアカスカ生まれのアラスカ育ちで、かなり成長してから日本に移住した者ですから、現在、わけあって神主をしていますが、もともとはキリスト教の家庭で育ったのです。

 

ですから、クリスマス(正確には今日はイブですが)には、やはり特別な思いがあります。

 

ついつい、大画面のモニターで、テッド・ニーリーの『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見たいなあ、と思ってしまうのです。

 

私の子供のころのクリスマスには、教会の奉仕として小グループで、病気などで教会に来れない方の家を回って、家の外で賛美歌を歌ったことがあります。

 

冬の澄んだ空気の空に星や銀河が光り、神様がいるような気がしました、

 

ところが、数年たつと、そういう気持ちはなくなりました。

そして、今もありません。

 

なぜでしょう?

 

理屈を操れるようになってしまったからです。

理屈を言い始めると、神は(仏陀も)遠のきます。

 

その【理屈】には、自然科学もあれば、哲学もあり、精神分析や心理学があります。

(※政治学や経済学はありません。質が違うのです)

 

(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という系譜の一神教的な)神は、いるのでしょうか?

わかりません。

 

神様が、いてもいなくても、人は生まれてきて、死んでいきます。

 

遠い将来に何かしらの神の降臨(56億7千万年後の弥勒菩薩のことかも?)があるにしても、そしてその時に復活しようがすまいが、今、ここで生きている私は、様々な経験をし、そのうち消えてなくなります。

 

いったん消えるのか、永遠に消えるのか?

 

物理学は、確率のこととして、『一度きりである』と言います。

つまり、永遠に消えます。

 

医学というか生理学というか、ともかく知見や技術が進んで、倫理的な問題はともかく、そのうち人間にはいまより簡単にクローンができるでしょう。

 

私やあなたが死んでも、私やあなたが(技術的には)いくらでも再生されるのです。

しかし、それは誰ですか?

そう、記憶が必要です。

 

とはいえ、もっと技術が進んで、記憶までが脳の中で再生されるのかもしれません。

そうなると、それは私?

何歳の私?

何歳の私でも、お好きに?

 

そのとき、今、私の周りにいる(私の好きなだけというのは我がまま?)人々が、そのままそこにいるのでしょうか?

いたらいいですが、そしたら(私が嫌いな人でも他の人に好かれているなら再生されるかも?なので)、誰もこの世界からいなくならないので、この世界は大混雑です。

 

まあ、宇宙は途方もなく大きいので、あちこちをテラフォーミングして移住すれば、物理的な生存スペース不足のことは解決できるでしょう。

 

しかし、それはそれでたいへんですよね。

だから、そういう身体込みの復活はやめて、脳だけ意識だけ復活?

 

夢だけの世界で永遠に生きる。

そういうSFは、よくありますね。

 

ほら、そんなこと考えてると、そんなこと考えても仕方ないって思ってくるでしょう?

だから、いまを、生きるしかないですよ。

 

楽しく、クリスマスをお過ごしください。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2018年12月24日

【絵馬028】縁起やジンクスを気にしない…

<今日のお題>

縁起やジンクスを気にしない人間になりたい。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

どの国やどの文化にも、『縁起かつぎ』や『ジンクス気にしぃ』は、あります。

 

とはいえ、たとえば、黒猫のように、幸運の印だったり、不幸の象徴だったり…同じ事象が真逆な解釈をされる場合もありますから、縁起やジンクスが科学的・非科学的とかいう以前に、恣意的(論理的でなく勝手気まま)なものだといってよいでしょう。

 

私が日本に来て、最初に聞いた『縁起かつぎ』の話は、神社に来られた老婦人の方が話された、次のようなものでした。

 

「昔の京都の公家さんは信心深いというか迷信深いというか、えろう縁起をかつぎなさるそうでな。家を出るとき、家の玄関を右足から出て、『つる、かめ、つる、かめ』と片足ごとに唱えて歩くそうや」

 

「それで、訪問先の家に着いたときに、『つる』で玄関に入ったら、『しもうた! こりゃ縁起がようないわ』とガックリして、すぐ自宅に戻るんやそうや。

で、もういっぺん、家から『つる、かめ、つる、かめ』と片足ずつ言いながら歩くんやと」

 

「訪問先の玄関に入る足が『かめ』でなかったら、また帰宅して、それを何度も繰り返さんといけんから、日によっては相手の家を訪問できないときがあったそうでねぇ…。公家さんも、たいへんなんや」

 

まあ、庶民の持っている、お偉いさんへの羨望と軽蔑が混じった作り話だとは思いますけど、なにやら御霊信仰(ごりょうしんこう)などにも熱心だったお公家さんたちには、『そういうことも、ありそうな』感じもして、面白いですねぇ。

 

『縁起』というのは仏教用語ですけど、あえて簡略にしてしまえば、『物事には原因がある』ということですね。

 

『ジンクス』とは、『縁起が悪いものの言い伝え』ということで、『縁起が悪い原因を具体的に示している』ものです。

(※良いジンクスというのは日本的なものです)

 

つまり、『物事には原因があり、その原因となる物事がある』ということでしょう。

 

悪い出来事には(良い出来事にも)、当然その原因があるはずだから、その原因を取り除く(避ける)ことができれば、悪い出来事(災難、厄災)から逃れられるはずだ!という考えなわけですね。

 

だから、『その原因を知らねばならない!』わけです。

原因を知らなければ、対処ができませんからね。

 

ところが、原因を知ったからといって、それを必ず排除できるとは限りません。

と言うよりも、より正確に言うなら、

『悪い出来事の原因を排除できるなら問題ないが、排除できないから困る』わけです。

 

私は猫も黒猫も大好きですが、黒猫が何かの不幸の原因だったと仮定しましょう。

さあ、黒猫を探して、一匹残らず始末しましょう!

 

黒猫だと、わかりにくいですかね?

 

ネトウヨ、サヨク、変な人、気に入らない人、自分と違う人やもの、自分と合わない人やもの…そういうのを排除すれば、不幸は一掃?

 

バカバカしい。

宇宙は、そんなに単純じゃないでしょ?

 

あなたのことを、『あいつが悪い出来事の原因かも?』と、誰かに勝手に決められて排除されるかもしれないでしょ?

 

縁起とかジンクスというのは、『そういう考え方の変形』です。

相対的な視点で見なければ。

 

え?

「ゴキブリがいると気持ち悪いのは絶対的な嫌悪感だろ!」

ですって?

 

ゴキブリが、あなたを見て、そう思ってたら、どうします?

そういうのが、『相対的視点』です。

 

縁起やジンクスを担ぐのはいいですけど、縁起やジンクスなんぞに、あなたのほうが『担がれては』いけませんよ~。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>


2018年12月30日

【絵馬029】今年が良い年でありますよ~に!

<今日のお題>

今年が良い年でありますよ~に!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

今年のあれこれは、去年(あるいは生まれてから今まで)何をしたかで決まってゆくので、こんな絵馬での祈願は無意味です。

 

『やってきたことの結果が、今年もでるだけのこと』

でしょう。

 

が、こう反駁する人もおられるでしょう。

 

「いや、そうでもないはずだ。【積み重ねによる結果】というものがあることは認めるけど、【偶然の幸運】ということだってある。

資産家の令嬢(あるいは子息)に街で見染められるかもしれないし、偏差値的には無理な有名大学に受かるかもしれないし、宝くじ1等が連発で当たるかもしれないし、書いた小説が芥川……」

 

はいはい…。

そういう可能性は、否定いたしません。

確率的に、0%ではないでしょう。(たぶん…)

 

量子力学によると、確率の問題として、何もないところに物質が現れるそうです。

誰かの脳細胞の中に、それまで存在しない物質があらわれ、もしかしてなんらかの影響を脳に与え、それがあなたの運命を劇的に良くする可能性も…たぶんないことはないのでしょう。

 

ま、そんな小さな【量子的ゆらぎ】は、じゅうぶんに大きな脳(つまり莫大な数の分子)に影響を与えることはないんですけどね。

 

そもそも、影響を与えることがあったとしても、それが物事を『良くする』より『悪くする』可能性もあるわけですしね。

 

ところで、なぜ大晦日から一夜明けただけのことで、そこから1年を区切るんでしょうか?

 

太陰暦だったら?

イスラム暦だったら?

 

新年じゃないですよね。

 

世界には過去にも…現在でも、いろいろな暦があるそうですから、あなたが勝手に使っている暦で、

「今日からニュー・イヤーだぞ」

とか言っても、宇宙の根源的な根拠はないでしょう?

 

出ました!

『宇宙の根源的な根拠』…。

難しそうな言葉ですが、意味不明なだけです。

でも、人を煙に巻くのに都合がいいから、ついつい使っちゃいますね。

 

ま、そういうことはいいですかね。

とりあえず、世界で数十億人は、今日を2019年の始まりの日、としてるわけだし。

 

そういえば、『今年の運勢』とかいう、1年単位での運勢予想に莫大な需要があるわけですから、1年区切りというのは、もはや人間の業?

 

さて、それでは振り返ってみましょう。

これまでの1年1年を。

 

あの年は、あんなことがあったなぁ。

あの年は、そんなことがあったなぁ。

あの年は、こんなことがあったなぁ。

 

思い出としての価値はともかくとして、極論してしまうと、【今が幸せ】なら、過去は今の幸せのための土台(要因)だったと思えるので、かなり辛かった過去があったとしても、【今の幸せのため必要な1年1年だった】と考えるのが人間というものでしょう。

 

そう。

これまでの人生がどうであれ、

「今年、良いことがあって、幸せになったら、勝ち!」

なのです。たぶん…。

 

昨年、何もしていない人も、【量子論的ゆらぎ】により幸運を期待して、1年を乗り切りましょう!

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月01日

【絵馬030】世界を支配する秘密結社に…

<今日のお題>

世界を支配する秘密結社に入りたい。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

秘密結社!

なんと、魅惑的な言葉でしょう。

 

そういうものが本当に存在するのか、かつては存在したが既に滅んでしまったのか?

それとも、そういう組織は、たんなる噂でしかないのか?

 

世界に(あるいは宇宙に)、どのような秘密結社があるかはネットで調べてくださいね。

いろいろな情報が書かれていますから。

 

…秘密なのに書いてあるのは不思議ですが…。

 

今回の絵馬を書いた方はそういう『得体のしれない』秘密結社に入りたいということですが、入ってどうするのでしょうか?

 

おそらく、何かをしたいという具体的なことがあるわかではなく、秘密結社に支配されるより、支配する側にまわりたいということもあるんでしょう。

やっぱ、支配される側って、なんかイヤですものね。

 

しかし、こういう結社に入るには『特殊な資格』めいたものが必要なんでしょう?

映画やドラマや小説では、そういう設定になってますからねぇ。

 

元より、その結社に何かの血脈や人脈で繋がっている者。

その結社にとって必要不可欠で特殊な能力を持つ者。

宇宙規模の不思議な運命に導かれてしまった者。

なんとなく、コイツを入れてみようかな、と思われちゃった者。

 

そういう種類の者でないなら、トントントンと秘密結社のドアを叩いて、

「お~い、たのもう~! ボク、入会希望者~!」

と、あなたが熱心に叫んでも、結社どころか、その建物にさえ入れてもらえないでしょう。

 

というか、誰もが知ってて訪ねて行けるところに、そういう組織が看板を出しているわけないですよね。『秘密結社』…なんだから。

 

さて、なぜ皆さんは、その存在が不確実なのに、そういう『世界を裏で支配する秘密結社』などを信じるのでしょう。

 

それは、こういうことです。

 

世界各国の指導者を、ず~っとリストアップしてみます。

で、じっくり、一人一人を評価しています。

 

「う~ん、これが指導者かよ?」

という方々が、多々おられます。

 

にもかかわらず、世界情勢というものは、いつでも不安定で、様々な問題を抱えています。

それが部分的に改善されても、次々と問題が生じて、たえず混沌としています。

 

世界は混沌としていて、それを解決すべき指導者は、頭角を現した短期間だけ素晴らしく見えますが、そのうち『ただのボンクラ』でしかないことがわかってしまいます。

 

これでは、お先真っ暗です。

 

が…。

秘密結社が存在しているとすれば…。

 

そこにスゴイ人たちが集って、良くも悪くも世界について何かを画策しているのであれば、彼らが本気を出せば…つまり秘密結社のエゴのためではなく、地球規模で世界のために良い活動をしてくれれば、世界を暗雲のごとく覆う諸問題は良くなるはずではないか?

と、いうことです。

 

それを逆に考えて、『秘密結社のために世界は支配され悪くなる』と考えるのが、いわゆる『陰謀説』ですよね。

陰謀説というのは、『秘密結社が得体のしれぬパワーを持っている』、という認識があるから、その組織を警戒するのでしょう。

 

ということは…そう!

秘密結社は、世界を変えうるパワーを持っていそう…という部分で、人類の希望の星なのです。だから、いつもどこかで話題になるのです。

なにせ、

『世界を牛耳っていて、(善悪はともかく)世界をどうこうすることのできるパワーがある』

とすれば、どえらいことですから。

 

そんな秘密結社って、あります?

 

それだけの超絶パワーを有する『本物の秘密結社』は、ないでしょうね。

あったら、すごいんですけどね。

 

あるのは、自分勝手な都合のために作られている『秘密結社もどき』。

 

なんらかの一定範囲をカバーするだけの利益団体(業界団体、政治団体、宗教団体、思想教育団体)の、『ちょっと秘密にしてある』みたいなもの…はあるんでしょうけどねぇ。

 

もはや、グダグダな現代の世界に『秘密結社』というロマンは存在できないでしょう。

ほんとうに、残念です。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月03日

【絵馬031】霊が見えます、お祓いを…

<今日のお題>

霊が見えます、お祓いをお願いします。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

さて…と。

霊の世界は、仏教的にお寺が担当すべきなのか、神社が担当すべきなのか、ですよ。

こんな絵馬を書かれても、創建が新しめの、我が雪玉神社に怨霊退治の秘法などありませんしねぇ。

 

『耳なし芳一』は、体のいたるところにお経を書いて怨霊に対抗しました。

耳にだけ書くのを忘れてしまい、耳を怨霊にちぎり取られるというのが、オチですね。

 

この怪談では『平家の怨霊』が祟るわけですが、平家は武家ですが、元は貴族みたいなもの。

 

貴族たちの怨霊となると、菅原道真や崇道天皇(早良皇子)の怨霊の二大巨頭。

これらは、神社の祭神となってますから、もともとは神社系。

 

日本では神仏習合(神様の類は仏様の子分になりなさい。一体化しなさい・・・みたいな宗教運動)というものがあったので、『怨霊』を鎮めるのに力を発揮するのは、神社(神道)でもあり仏閣(仏教)でもあり、ということになっています。

 

大雑把に言えば、仏教が日本に入って、どんどん興隆していったので、『怨霊退治には仏教』みたいな話がたくさん作られ、世間に流布していったということでしょう。

 

ですから、現在では、お化けや幽霊などは、お寺で供養して成仏してもらい、消えてもらって害をなくしましょう、という感覚ですよね。

 

密教の空海などは怨霊退治に超絶パワーがあったようですが、浄土真宗では迷信俗信を排除しますので、怨霊そのものを認めないですしね。

仏教といっても、様々です。

 

ということで、我が神社では、怨霊退治ができないので、退治しない立場から書いてみましょう。

 

そもそも、霊が見えたらいけないんですかね?

楽しそうですけどね。

 

「恐いじゃないか! 霊なんて見た目も怖いし、何されるかわからないのも怖い!」

ということですよね。

 

たしかに、おどろおどろしい怨霊・悪霊は、私としてもノーサンキューです。

 

では、そういうのじゃない霊はどうなんですかね。

たとえば、特段の苦しみや恨みもなく亡くなった親族やペット、憧れの過去のスターや芸術家や有名人などの霊は?

 

彼らなら、祟るとか害をなすとか、我々を怖がらせて楽しむというようなことはないと思いますよ。

 

もし、霊としてちょくちょく出てきてくれて、彼らならではのいろんな話をしてくれれば、こんな楽しいことはないでしょう?

 

それなら、霊だろうが、すっごく楽しいでしょう?

 

でも、そういう楽しいこと(様々な霊と交流して人生を豊かにできること)が、いままであなたやあなたの周りでありましたか?

 

ほぼ、ないですよね?

だから霊など、残念ながら存在しないのです。たぶん。

 

人生って、残念ながら、そういうふうな楽しさや幸運については、ケチくさいのです。

そう、良いことって、なぜか少ないのです。

イヤなことや、辛いことのほうが、なぜか人生には多いのです。

 

とはいえ、霊が見える人もいることだし、霊がいるという前提で世間は動いていそうなので、霊がいるとしましょう。

 

私は、霊が存在しようが、存在してなかろうが、どっちでもいいです。

が、素直に考えれば、怨霊になるほどイヤな死に方をした悪い霊(祟ったり脅したり害をなす霊)よりも、普通に死んだ良い霊(楽しく交流できる霊)のほうが、絶対的に数が多いはずなんでです。

 

だから、そういう害のない悪さをしない(と思われる)霊はいてもいいし、見えてもいいんです。そういう霊は、優しくて楽しいんだから。

 

ただまあ、日常的に慣れていないため、『霊が見えちゃうことじたいが気味の悪いこと』ではあるので、見えてしまった瞬間に「ぎゃっ」と叫んで霊を拒否ってしまい、楽しい交流までの関係が築けないというわけですね。

 

霊との楽しく有意義な関係が作れないことは、ほんとうに残念なことです。

 

ん?

「ちゃうちゃう! 恨みを残して死んだタチの悪いのが成仏せずに霊になるんだから、霊って性悪で祟るヤツのほうが多数派じゃん!だからこぇ~んじゃん!」

って、言うんですよね?

 

しかし、実際問題として、霊に何かされたことってありました?

ほぼ、ないでしょう?

 

私は、人間のほうが怖いですね。

霊を怖がってるヒマないですよ。

 

耳なし芳一
安徳天皇や平家一門を祀った阿弥陀寺(現在の赤間神宮、山口県下関市)を舞台とした物語、怪談。etc.
(詳しくは、Wikipedia等参照)

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月04日

【絵馬032】宇宙論研究者になりたいので…

<今日のお題>

宇宙論研究者になりたいので、数学を理解できるようにしてください。

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

数学が、わからない…。

でも、宇宙論研究者…物理学者になりたい?

 

それはムリでしょう。

残念ですが、あきらめてください。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月05日

【絵馬033】<再>宇宙論研究者になりたい・・・

<今日のお題>

】<再掲>宇宙論研究者になりたいので、数学を習得したい!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

おおっ、熱心な方ですねぇ。

再度の、絵馬ですか。

 

う~ん。

 

でも…、数学がわからないんでしょ。

数学無しで、宇宙の謎の解明をしたい?

 

私も宇宙大好きのスノーマンです。

ですから、その熱意やお気持ちはわかりますが、やはり、それはムリです。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月06日

【絵馬034】<再々>宇宙論研究者になり…

<今日のお題>

<再々掲>宇宙論研究者になりたいので、数学を習得したい!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

あっ、これは!

裏技じゃないですか…。

 

当神社の裏メニューにある、『超高級蒔絵(まきえ)絵馬プレミアムVer.3』が、提げられていました!

 

これは一般ピープルには販売していないもので、価格は秘密にせねばならないほど法外なもので、公正取引委員会が驚愕して立ち入り検査を実施するだろうというくらい高価すぎるものなのです。

 

そもそも、この蒔絵絵馬は、世間には、その存在さえ知られていないはずのもの…。

なぜ、その国宝級絵馬が、ここに…。

 

それにしても、この方は3日連続で絵馬を奉納なさっただけでなく、3つ目が、『超高級蒔絵絵馬プレミアムVer.3』だとは、恐れ入りました。

 

秘密の価格ですけど、昨今、IT関係会社の社長さんしか買えない…のでは?

金の計算だけはできるけど、ちゃんとした数学が不得意な、IT関連会社の経営者さんかな?

 

さてと…、奉納者が誰であろうと、当神社の厳格な社則としまして、例外なく、

『この絵馬が掲げられた場合、必ず、その願いを叶えなければならない』

ことになっております。

 

しかし、数学(おそらく相当に高度な数学)が理解できない方に、それを習得させてあげるというのは、我が雪玉神社の超絶パワー、超絶霊力をもってしても至難の業…。

 

うむむ…。

 

それにしても、広大無辺の宇宙の構造にしろ、物質なのか何なのかわからない微細すぎる量子の世界にしろ、どうして数学で表さねばならないのでしょう?

 

それは数学でしか表せないからなんでしょう。

 

たぶん。

 

そうじゃなきゃ、数学以外の方法でやっちゃいますよね。

 

だって、千人や万人に一人くらいしか理解できないような数学を使わないと世界を解明できないなんて、あまりに不便すぎますもんね。

 

選ばれしものの、栄光と義務!

 

え? そうでもないって?

 

すっごい数学がわかっちゃう人は気の毒な人で、数論や宇宙論や素粒子論や…そういう世界を解明する仕事を世間から託されてしまって、遊ぶ暇がなくなるって?

 

でも、彼らにそういう仕事を、世間は託していないですよね?

だって、何が何だかわからないんだから、託すとか託さないとか、いったいそこで何が行われているかさえ、わからないんですからねぇ。

 

そう、彼らは託されているのではなく、自ら数学を使って世界の解明に踏み込んで行った勇者なのです。

 

たぶん。

 

そう、彼らは数学という金づちを持っているので、釘を叩くのです。

数学というノコギリを持っているので、木を切るのです。

 

たぶん。

 

哲学者などは(…数学が大得意な哲学者もいるでしょうけど)、言葉と概念を駆使し、(どこかで証明不能という意味で、かなりあやしい)論理を組み立てて、世界を解明しようとします。

 

話は飛びますが、猫は、毎日だらだら過ごしていますね。

でも彼らは頭の中で、『フェルマーの最終定理』の証明以上の、すごいことを考えているのです。

(※証明されたから、『フェルマー・ワイルズの定理』になったんですね)

 

たぶん。

 

さて『フェルマーの最終定理』ならぬ『雪玉神社の最終兵器(超高級蒔絵絵馬プレミアムVer.3)』によって、『(高度な)数学を理解できる脳にしてくれ!』というお願いをされた方。

 

朗報です!(ある意味、悲報)

 

今回、当神社は千数百年ぶりに社則を改定しました。昨日。

 

神主(私)が、

「これは無理な祈願だろう」

と、主観的に判断した場合、『超高級蒔絵絵馬プレミアムVer.3』による祈願も、

『【絶対】ではなく、【そうなったらいいな】レベルで神様にお願いを伝達するだけでよい』

ということになりました。

 

誠意を込めて、神前にて当神社の【雪玉豊幸神(ゆきだまのゆたかなるさいわいのかみ)】に、この祈願はお伝えしました。

 

あとは、運に任せるのみ!

 

これでは不誠実だというご非難もありますので、当神社では、新たに『超高級蒔絵絵馬プレミアムVer.4』をご用意し、『これを使えば絶対に願いを叶える』ということにしました。(社則変更)

 

次回は、それをお買い求めになって、祈願してください。

ただし、販売場所、販売時刻、販売価格は、すべて極秘扱い(量子的暗号化)になっております。

 

あ、でも…価格だけは言おうかな…。

宇宙が全部、買えるくらいの値段…なんちゃって。

 

「そう、オレは人使いがうまい(冷徹に過酷業務指示、出たアイデアや技術はオレのもの!)だけの、IT関連社長だ。

金儲けだけだと尊敬されないんで、すっごい数学的大研究で大発見して世間に褒められたいと思って、社員に還元しないで貯めた莫大なお金でスペシャルな絵馬を買って、オレの脳を超高等数学のできる脳に改変してくれって祈願したのに、ひどいぞ!詐欺だぞ!」

と、言われましたか?

 

違いますよ。

千数百年に一度しかないような、社則変更時期にあたった、あなたの不運(ある意味レアであるから幸運?)です。

 

当神社で、運の良くなる絵馬を各種ご用意していますので、ぜひとも、それで御祈願し、悪運不運を滅して下さい。

そうすれば、運が良くなります。

 

たぶん。

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月07日

【絵馬035】…思い切って悪い政治を!

<今日のお題>

今こそ、思い切って(もっと)悪い政治を!

その絵馬に書かれた願い事の、本当の意味とは?

 

【スノーウィー神主のつぶやき】

おやおや、弟のやつ…。

凝りもせず、また悪事を始めるつもりなのかなぁ。

 

あ、つい独り言を、言ってしまいました。

今日、見つけた絵馬は、これでした。

 

このポスターは、ご存知の方も多いわけですが、『タマ吉捜査記』で、瀬戸内三原市の愛されキャラ【やっさだるマン】にひどい目に遭い、最後は【トロップ・ワトソン】に捕縛された、私の実弟【プリティ・スノーウィー】都知事選に出たときのものを、ちょっと修正して国政用にしたもののようです。

 

おかしいなぁ。

彼(実弟のプリティ)は、ワトソンによって三原市警に引き渡されて、その後東京に移送され、検察の裏組織である『超特捜班アルファ』によって起訴され、公判中のはず。

 

このような不法な選挙運動ができるわけもなし…。

勾留施設から、何らかの方法で地下に潜った彼の犯罪組織に指令を出しているのかな?

欧州には、大親分のモリアティ教授も健在なはずだし。

 

それにしても、今でも政治家は『噓つき』『放言しほうだい』『恥知らず』『自分たちの利益だけ』『知性のかけらもなし』なのに、(実弟ながら)超極悪人のプリティが国政に参加すると、これは…トンデモナイことに!

 

いや…待てよ。

 

我が弟は極悪人ながら、今の政治家たちと違い、根っこに知性はあるんですよ。

それに、そもそも嘘をつかない男です。

 

弟のプリティは、真っ正直に、

「私は悪人で、これこれこういう悪事を計画していて、私利私欲のためにやるぞ!」

って、宣言して生きてますからねぇ。

 

そう。

なにかこう、潔よい。爽やかさを感じる…というと、身内の贔屓?

 

今の政治家は、嘆かわしいことに、平気で嘘を言う習慣がついてしまいましたからねぇ。

子供たちが、それを見てるわけです。

あ~、今後がおそろしいでしょ?

 

政策がもし悪かったり、間違っていたりするのは、いいのです。

だって、政策は情勢でも変わるし、その効果にも一長一短があるから、情勢を勘案しつつ、その都度現実的に修正しつつ、こつこつ実直に実行すればいいものですからね。

 

でも、『そのイニシアティブをとる政治家たちが、噓つきだらけ』だと、たとえ良い政策をやろうとしていても、国民は疑心暗鬼になっちゃうでしょ?

 

説明や説得で物事を進める能力も意欲もなく、なるほどと思わせる人間力や魅力もないから、嘘で勝負する方々ばかり…。

 

嘘を言う良心の呵責がないと、嘘は次々と発せられるのですが、出てきた嘘を嘘だと検証する側は、たいへんなのです。

 

やっぱり、【噓つき菌】で、人類は滅亡するんですかねぇ。

別にいいですけど。

 

う~ん。

これは弟のプリティに当選してもらって、『白い虚党』に政権を獲ってもらい、思い切った『嘘のない極悪政治』をやってもらったほうが、いいのかも…。

 

スッキリしそうですもんね。

 

私は、サヨクもネトウヨにも関心がないのです。

『ただのレッテル貼りの応酬で、事実確認無し、最低限の一般教養なしで、知的な面がどんどん摩滅していく、負のスパイラル』

ですからね。

 

なんで、【普通に知的に冷静に、相手の立場を想像力で思いやって、落としどころを見つける】

ことができないのでしょう?

 

誰が悪いんですかね?

 

え、私?

あいつ?

あなた以外のバカ?

 

あなたは、賢い?

あなたは、品がある?

あなたは、正しい?

 

こりゃ、しょうがないようです。

左も右も、下も上も、斜めも四次元の時空の者も、一歩も譲らないんですね?

 

わかりました。

弟のプリティに政権を取ってもらい、あからさまな嘘のない、悪徳政治をやってもらいましょう。

 

私は今日から、『白い虚党』の党員になります!

投票は、弟のプリティに!

 

弟が政権を取るまで、神社を挙げて資金をつぎ込み、日本を極悪な犯罪が溢れる暗黒の国にしましょう!

ゴッサム・シティを目指しましょう!

 

ただし、そこには、【嘘は一切なし!】

 

おお、ステキだ。爽やかだ。

 

あっ、その前に、すっごい弁護団を結成して、弟の裁判で無罪を勝ち獲らねば!

となると、モリアティ教授とも連絡を取り合って、今後の方針を…。

 

日本がゴッサム・シティになったら、日本版バットマンが現れるのかな?

 

<--前 Home 一覧 次-->


<スポンサーリンク>

2019年01月13日