【広島弁91】「そうじゃのう、そうじゃねぇ」 そうだよなぁ、そうよねぇ
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広島弁備後弁の女子言葉編 |
名文備後弁訳 編 |
広島弁(安芸弁~備後弁)~岡山弁(備中弁)講座91
【そうじゃのう、そうじゃねぇ】 そうだよなぁ、そうよねぇ
今回わざわざ、この【そうじゃのう】を取り上げたのは、ある意味、この言葉が広島弁(備後弁)のイメージを背負っているように思うからです。(筆者の思い込み?)
【そうじゃのう】などと言うのは、広島県人(周辺地域住民も)か、テレビや映画の武士(などの登場人物)のみ!
(※昔の本物の武士は、その地方の方言をしゃべってたはずだから、たとえば東北地方の武士が『そうじゃのう』などと言うはずがない…はず)
私は子供のころから、時代劇を観ていて、
「この人たち、みんな、広島県人?」
と、不思議に思ったものでした。
【たいぎい】は、『大儀であった(ご苦労さん、お疲れさん)』と、上位の侍が下位の侍をねぎらう言葉と同じもので、これもテレビや映画では武士言葉のイメージですけど、今でも日常会話の広島弁(備後弁)です。
となると、広島県人は、『侍』か『ヤクザ』?
あ、書き間違いです。正しく書かねば、へんな誤解を…。
広島県人の言葉は、『侍言葉』か『やくざ言葉』?
う~ん、男言葉は、それを完全には否定できません。
まったくそんなことはないのですが、日本語におけるイメージでは、残念ながら、そうなっています。
すべては、時代劇や任侠ものの映画やドラマや小説が悪いのです!
それにしても、なぜ、こんな理不尽なことに…。
私は大学から東京で暮らすようになり、日常生活でいわゆる標準語的なものに汚染されてしまいました。
その私が、最初のお盆の帰郷の時に、駅から実家に帰る道で、小学低学年の二人の児童の会話を聞いた時のことが忘れられません。
「ワシは、そげなこと知らんけどのう」
「ほんまか? うそじゃったら、ぶちまわすでぇ」
ん~、いたいけない子供の会話か、映画『仁義なき戦い』の一場面の会話か、区別がつきません。
けれど、女子言葉は違います。
日本でも有数の可愛さでしょう!
(※その広島弁女子言葉の可愛さの一端を知りたい方は、こちら)
そうそう、最近では、お笑いコンビ『千鳥』の大悟の話し言葉が、ステキです。
(安芸人より備後人のほうが、そう思うはず! おそらく多くの例外あり…)
これは、【こなくそ】の項で書きましたが、広島、岡山、愛媛という現代の県単位のことではなく、『村上水軍海域言葉』としての親近感ではないかと思ったりします。
標準語 | 広島(備後)弁 |
---|---|
そうだなぁ | そうじゃのう |
そうねぇ (※女性言葉) |
そうじゃねぇ (※女性言葉) |
<会話例1>
標準語 広島備後弁 |
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そうだなぁ…。 ↓ そうじゃのう…。 (※武士ではない!) |
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