たとえば…、
腕利きの刑事は、自分の私生活を犠牲にして、犯人捜査をしている。
そして、多くの難解な事件を解決し犯人を逮捕するが、家庭を顧みないことで、家族に愛想をつかされ、去られてしまう。
あるいは…、
東西を問わず、成功者は、いつもいつも自分のアイデアを磨き、その実現のために寝る間も惜しんで行動し、その熱意が周囲の人々を動かし、やがては大きな夢をつかむ。
だが、ある日の朝、彼はタワーマンションの最上階で目覚めたとき、ふと自分の心の中の空虚さを感じる。
彼はオフィースには行かず、そのまま子供のころ遊んだ浜辺に立っている自分に気づく…。
ドラマや映画では、そのようなヒューマン演出がパターン化している。
そして彼らは成功の代償に何かを失っている、ということになっている。
彼らは、懸命に何かに取り組んだために、大切な何かを失う。
毎日だらだらしていれば、失うものはないぞ。
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