れたす辞典【小人閑居して…】
『思いやり』と『愛情』が、毒舌や辛口の素だ! |
今日のお題 |
小人閑居して… |
「ああ~!自分のための時間が欲しい!」 と、いつもいつも思っているはず。 でもそれが実現したとき、こうならない自信があなたにある? |
<解説> |
皆さん知っての通り、 『小人閑居して不善をなす』 の意味は、 『つまらない人間は、時間を持て余すと、ろくなことをしない』 ということ。 子供のころ、この言葉を知り、 「もともとの小人(つまらぬ人)が忙しいというなら、ろくでもないことをやり続けているということだろうから、彼らがヒマなほうが世に害がないのでは?」 と思ったが、そういう素直な疑問にたいして、人々は、 【いちがい(あまのじゃく)】 と非難する傾向にあるのは残念である。 さて、 『人は何か意味のあることをするために生まれてきた。そのために日々行動(努力)をすべきである』 などと、人生(生命)を目的論的に語る人々がある。 が、そんな考え方では、 『何をすることに価値があるか?』 という人間の勝手な思い込みが問題になり、収拾がつかなくなる。 そして、実際に人間界は、そうなっている。 この宇宙や人生に、(与えられた)目的(価値)がアプリオリ(先天的)にはないから、目的や価値基準など何でもいいということになってしまうわけである。 『小人閑居して不善をなす』 の逆は、 『大人(たいじん=立派な人)多忙にて、善をなさず』 である。 人はヒマでも忙しくても、つまらぬ人でも立派な人でも、善いことは決してしないのである。 |
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