【広島弁96】「かっぽん」 「ポッコン」 「スッポン」 いたどり(タデ科の多年生植物)
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広島弁備後弁の女子言葉編 |
名文備後弁訳 編 |
広島弁(安芸弁~備後弁)~岡山弁(備中弁)講座96
【かっぽん、ポッコン、スッポン】 いたどり(タデ科の多年生植物)
今日の担当は、管理人の【れたす】です。
あるとき、福島県の山の中の妻の実家に帰って、墓参りに行く途中、それを見つけてしまいました。
思わず、
「おお、カッポンじゃ!」
と叫んでいました。
妻はひじょ~に怪訝な顔をして、私の視線の先を、じっと見ました。
「かっぽん?」
「あれ、あれ。ほら、中が空洞のやつ」
私は数メートル先の日当たりの良い草むらに自生している【カッポン】を指さしました。
「…」
「ほら。カッポン!」
「スカンボ…ね」
「スカンボ?」
「スカンボ!」
妻にとっては【スカンボ】、私にとっては【カッポン】。
正式名称は【イタドリ】。
【イタドリ】なんて変な言葉、この文章を書いている、今はじめて使いましたぁ。
カッポン…、懐かしいなぁ。
子供のころは、見かけると条件反射的にポキッと折って採取し、振り回して遊びました。
時には、ちょこっとかじって食べたりもしました。ぜんぜん美味しくはないですけどねぇ。
私が【カッポン】に、やや強めの関心を向けていると、妻が警戒しています。
「食べるの?」
そう…。
私はかつて、妻の実家周りに群生していた『ツクシ』を一人、狂ったように採取し、砂糖醤油で炒めて食べて、福島県人の度肝を抜いた?…ことがあるからです。
妻の実家あたりには、キノコ、山菜類が豊富で、いろいろ食するのに、なぜか『ツクシ』は食べないのです。
『ツクシ』を笑顔で摘んでいると、福島の人は、私を怪訝な顔で見るのです。
不思議です。
【カッポン】は、福島の人も食べる(食べられるものと認識している植物)そうです。
そうそう、タイ語で【カッポン】というのは、『そうです!』と強調する言葉になるそうです。
こればタイ国に長年住んで事業を営み、美人のタイ女性を妻にし、総合格闘技の師範をやっているというレアな人生を送っている同窓が教えてくれました。
そのタイ語を知ったので、
「そうそう、そうだ、そうだ」
と言うときには、
「カッポン!」
と言うのが、今、私だけのブームなのです。
タイ語の「カッポン(そうです!、了解!)」は、こう書きます。
↓
ちなみに、その後、私の中学時代の小規模同窓LINEに寄せられた情報によると、なんと複数人が、
「カッポンじゃなく、ポッコン!」
と証言するという衝撃の事実が判明しました。
なぜ衝撃かと言いますと、小学校は違っても同じ中学なので、ほぼ徒歩圏内(一部自転車)のエリアに住んでいたのに、呼称が違う!、ということです。
これもちなみにですが、Twitter に寄せられた情報では、同じ備後地方(藩は違うけど)の福山市の方から、
「うちのほうでは、スッポンと言ってた」
とのこと。
ふ~む、近い地域でさえ、類似性はあるものの、この違い。
ものの名前は、奥が深いですね。
標準語 | 広島(備後)弁 |
---|---|
イタドリ (タデ科の多年生植物) |
かっぽん、ぽっこん、 すっぽん…etc.? |
<会話例1>
標準語 広島備後弁 |
---|
あっ、あそこに、イタドリがあるよ。 ↓ あっ、あそこに、カッポンがあるのう。 |
ほんとかよ。 ↓ ほんまか。 |
カッポン!(※タイ語で、「そうです!」という強調の言葉) ↓ そうじゃ!。 |
はにれた【備後弁まんが】 |
三原三万石 |
やっさだるマン |
タカカゲくん |
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