【広島弁48】「とーから」 前々から
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広島弁備後弁の女子言葉編 |
名文備後弁訳 編 |
広島弁(安芸弁~備後弁)~岡山弁(備中弁)講座48
【とーから、とうから】 前々から、とっくに
今日も、【れたす】が担当します。
【とーから】ってのは、漢字で書くと【疾うから】らしい。
『疾』という漢字は、日常的な漢字じゃないよねぇ。
『疾病(しっぺい)』『疾走』は、まあ馴染みがあるかな。
ん?
『疾病』と並んだ漢字を見ると、二つとも『やまいだれ』じゃんか。
じゃ、『疾』って、病気関係の文字?
じゃ、『疾走』って、病的に走るの?
それは、へんだな…。
調べるしかない。
調べると、昔の中国では、進行の速い病気を『疾』と表記したそうだ。
ははぁ、それで『疾』という漢字に、『速い』という意味が、あとから付け加えられたということか。
だから、【とーから【疾うから】は、【前々から】【とっくに】という意味につながるということなのかぁ。
でも、物理的な『速さ』と、時間的な『早さ』が、ごっちゃになってるような…。
と思ったけど、『急性の病気』『進行の速い病気』の『速い』は、物理的な速さとは、なんかこう…違うし…。
「うちは、あんたを小学4年の時(十から)から好きだったんよ。で、あんたがうちを好きかもしれんということも。とーからわかっとったんよ。でも、あんたがぐずぐずしとるけぇ、今になってしもうたねぇ。でも、許したげる」
と、30歳になったころに、ずっと好きだった人に打ち明けられたら、なんか感動的だろうなぁ…。
どう?
ちゃうわ!
もっと早よう、自分から告らんとイカンやろ。
標準語 | 広島(備後)弁 |
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前々から、以前から とっくに |
とーから |
<会話例1>
標準語 広島備後弁 |
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来月の十日から、十日間、灯火の投下訓練を行う、ということは、前々から知っているでしょう? ↓ 来月の十日から、十日間、灯火の投下訓練をやるっちゅうことは、とーから知とるじゃろ? |
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