相手の言っていること(あるいは、その人そのものに)、ほぼ興味がない場合に、口から出る便利な言葉である。
『良い(善い)』
と意思表示しているように見えるわけだが、
「いいんじゃない」
のあとに、何をどう良いと思っているのかということについて、具体的なコメントが続くことは、まずない。
もしコメントがあっても、
「君らしいよ(君のこと、よく知らないけど)」
とか、
「悪くないよ(そんなに良くもないけど)」
とかの無意味さである。
だから、誰かに、
「いいんじゃない」
などと、反射的に言われたら、
「この人との関係は、もうおしまい」
と覚悟を決めたほうがよい。
…とまで言うのは、極論だろうけれど、そう遠からず…。
ただし、裏を返せば、
「おお、ワンダフル!」
「わぁ、ちょう嬉しい!」
などと思わず相手が口走ってしまうような、そんなにも素晴らしい才能の輝きや、相手の歓喜を誘う言動を、あなたがしているのだろうか?
どう?
してないなら、相手に、
「いいんじゃない」
程度の反応であしらわれても、まあ仕方ないか…。
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