対談<003-1>イエスは神を信じれない?<テッド・ニーリーの絶唱> その1


ゲスト グノーシス・佐藤・シンチャイ
略歴 イタリア系オランダ系日本人。北海道厚岸で生まれ、仏教タイで育ったブッディスト。米国留学中に、ブロードウエイで、ロックオペラ『ジーザス・クライスト・スーパースター』を観たことからキリスト教と仏教の二股信仰となる。1966年からタイの大学で教鞭をとる。1970年にタイ人の妻との結婚を機に、妻の「雪が降る所に住みたい」という希望で日本に帰国。現在、日本仏法キリスト大学学長。著書多数。74歳。

イエスは神を信じれない?<テッド・ニーリーの絶唱> その1

  れ=れたす、G=ゲスト
シンチャイさん、はじめまして。
クリスマス前という時期ですので、今日はイエス様やキリスト教のディープな話ではない、浅めな疑問などについてお話を伺おうということで、お招きさせていただきました。
G こんな有名な対談に出ることができ、光栄です。
いえいえ。
実は私は若いころからキリスト教に関心がありまして、中学生のころは学校の前にあった教会に遊びに行ったりしてました。
クリスマスには、聖歌隊に加わって病気などで教会に来れない方々の家の前に行き、夜空の下で賛美歌を唄ったこともありました。大学も、キリスト教関連でした。
G そうでしたか。宗派などは?
気にしたことはないですね。昔も今も、キリスト教の信者ではないのです。そこまでは行けないですね。
私は仏教系の法会にも出たりしますし、宗教的な体質ではないけれど、宗教的なものをバッと突っぱねる性質でもないんです。頭で考えて哲学的に捉えてしまいます。
だから宗教心まで行かない。(笑)
ご質問の宗派的なものですが、大雑把な区分ではカソリックよりはプロテスタントのほうが、気分としては何となくしっくりきますかねぇ。好悪ではなく。
G なるほど。
大学に入った年に、『ジーザス・クライスト・スーパースター(以下、JCS)』を小さな場末の地下にあった映画館で観ました。
そのあと、サウンド・トラックCDを買い、ビデオも買って何度も観ました。
G イエスの生涯の抜粋をミュージカルにしたものですね。ロック・オペラの名作。
私も何度か観ました。
やはりイエス役は、テッド・ニーリーがいいですね。
同じキリスト教的な世界を描いていても、チャールトン・ヘストンの『ベン・ハー』や『十戒』の世界観とあまりに違うので、まあ…人によっては「冒涜だ!」と。(笑)
信仰となるようなものには、水戸黄門的なトラディショナル感がないと、ダメな人が普通ですしね。
  (つづく)

 


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2018年12月01日