【広島弁31】「ばー」 ①~ばかり、~だけ
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広島弁(安芸~備後弁)~岡山弁(備中弁)講座31
【ばー】 ①~ばかり、~だけ
今回も、【Rちゃん】が、リポートします。
これも『Rちゃん絵日記』に書きましたけど、私にとって刺身やレア焼きの肉は食物ではありません。
ですから回転寿司に行くと、私は(お寿司は)『たまご』と『(ボイル)エビ』しか食べません。
それを見ると執事が、
「ほんま、たまごとエビばー食うとる」
と、何十年たっても、つい出てしまう備後弁で言う時があります。
まあ、そう言う執事も、ほぼ『鰤(ぶり)』しか食べませんけどね。
「あたなこそ、鰤ばー食べてるじゃん」
と私が反撃すると、
「ハマチも食べとる」
と、わけのわからないことを言います。
たしかにお店によっては、『ブリ』と『ハマチ』を分けているときがあります。
とうぜん、元の魚の大きさ(成長具合)で分けていると思いますが、あまり意味がないような…。
『ブリ』なら天然物で、『ハマチ』なら養殖なんでしょうか?
この備後弁の【ばー】は、標準語口語的には【ばっか】という感じです。
「酒ばっか、飲んでる」
とか、
「あの子にばっか、親切にする」
とかの【ばっか】です。
「【ばっか】が標準語かよ~」
と執事が言うので調べてみましたけど、
『近世江戸語以降の語。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる』
と、大辞林にありました。
ここで『江戸語』とあるので、江戸弁(東京弁)ですけど、大雑把に言えば江戸弁の一部がむりやり『標準語』として作られたようですから、【ばっか】は標準語!?でしょう。
【ばっか】というより【ばー】のほうが、少し短いので、これを使い慣れると、人間、もう元には戻れません。
標準語 | 広島(備後)弁 |
---|---|
~ばかり、~だけ | ~ばー |
<会話例1>
標準語 広島備後弁 |
---|
バーにばかり、行ってるなぁ。 ↓ バーにばー、行きょうるのう。 |
そうだよ。行って、(三原市の銘酒)酔心ばっか飲んでるんだ。 ↓ そうじゃ。行って酔心ばー飲どる。 |
<会話例2>
標準語 広島備後弁 |
---|
わたしにばっかやらせないで、あなたも手伝ってよ。 ↓ ウチにばーやらせんといて、あんたも手伝どうてよ。 |
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