つぶやき<005-06>ローマは一日にしてならず 6
ローマは一日にしてならず 6
ちょっと、話は飛ぶが、『フェルマーの最終定理』(S・シン著)で、天才数学者ワイルズの言葉を知ったとき、 「これを20歳のときに読みたかったなぁ」 と、つくづく思った。 もっとも、その時に読んでも、人生経験が少ないそのときの私は、この文についてなんとも思わなかったに違いないのだけれど…。 ワイルズは【フェルマーの最終定理】の証明について苦心しているときの、その『取り付く島のない感じ(とかかりのない状況)』をこういうふうに語っている。
フェルマーの最終定理の証明について、全部理解できている数学者は世界に限られた人数しかいないらしい。2桁いないかも…。 それほどの数論分野の頂点の天才数学者ワイルズでさえ、 『最初の部屋も次の部屋も、入ったときは真っ黒闇』 だと言うんである。 私のような凡才が、世紀の天才ワイルズのことを語るのは気が引けるのだけれど、続ける。 (つづく) |
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