広島弁訳名文<016>羊を巡る冒険(村上春樹)

広島弁女子言葉編 広島弁講座
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今回は、『村上春樹』さんの、【羊をめぐる冒険】の、一部です。

【羊を巡る冒険】 (村上春樹)
広島弁訳
「ワシはワシの弱ぁとこが好きなんよ。
 きついんや辛ぁんも好きなんよ

 夏の光じゃったり風の匂いじゃったり、
 蝉の声じゃったり、
 そんなもんが好きなんよ。

 どうしょうもなぁ好きなんよ。
 おまぁと飲むビールじゃったり…」

鼠はそこで言葉をいなした

「わらかんのう」
いなした→飲み込んだ

 

 

【羊を巡る冒険】 (村上春樹) 原文
(勝手ながら、WEB表示用に、文の区切りや段落は管理人が変更しています)
「俺は俺の弱さが好きなんだよ。
 苦しさや辛さも好きだ。

 夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。
 どうしようもなく好きなんだ。君と飲むビールや……」

鼠はそこで言葉を呑みこんだ。

「わからないよ」

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2019年03月29日