つぶやき<004-1>天命 1
天命 1
ふと思いついて、 『項羽と呂布、どっちが強い?』 と、ネット検索したら、ずら~と何ページにも渡って、その疑問(問い)が並んでいた。 一人で赤面した。 多少とも中国史(物語)を知っている世界中の人が、同じことを考えているんだと…。 もっと、オリジナリティのある珍奇な疑問を持たねば…と。 ところで、項羽は、 「オレは天下無双でとっても強いんだけど、天がオレを滅ぼすっていうから、もう仕方ないんだよ。弱いから劉邦に負けるんじゃなくて、天が(なぜか)オレを選ばなかったんだよぉ~!」 って、不満を述べる。 で、『おれは強い』っていう【匹夫の勇】を証明するために、無意味?に多数の敵兵を殺してから自刎する。 この『天が我を滅ぼす』っていう中国的な思想はなんなんだろう。 【天命思想】というのがある。 これは儒教的なもので、 『地上で発生する災害あるいは吉兆はすべて天の意志であり、天命(天・天帝の意志)を受けた有徳の天子によって統治が行われるべきことを説く徳治主義』 と説明される。 政治や統治などと離れた一般的な表現にすると、 【天命】は、 『から与えられた使命』であり、(それがゆえに)『人間の力ではいかんともしがたい運命や宿命』 というものにもなる。 「もはや天命であり、人為ではどうすることもできません」 とか、中国の歴史物(その影響下にある日本の歴史物)では、よく出てくるセリフでしょ? (つづく) |
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