つぶやき<005-10>ローマは一日にしてならず 10
ローマは一日にしてならず 10
新しいゲ-ム機でも、CPUがあって、VRAMがあって…という構造は同じである。 でも、たとえば、チータと象では、おなじ4本足の哺乳類でも、飼育の方法は違う。 だから、数日~数週間は、『暗い部屋』で、「う~ん」とうなりながら、手探りするしかないのだ。 いろいろ悩み、一人でぶつぶつ愚痴を言い、適当にプログラムを作って動かして試行錯誤する。 試行錯誤で作ったプログラムが、部分的に思ったような動作をしたりすると、あっさり『電灯のスイッチ』が見つかったりもする。 そういう経験をを何回か繰り返すと、次に、ものすごく難解そうな何かに出会っても、 「なんとかなるだろう」 と、タカをくくれるようになる。 この、『タカをくくれる』というところまでいけば、しめたものだ。 もちろん、『タカをくくって甘く見た』ことで痛い目に遭うことも、しょっちゅうだけど。 『タカさえ、くくれれば』、むやみにイライラもしないし、『暗い部屋に中』もそれほど苦痛ではなくなる。 「たぶん、いつか電灯のスイッチが見つかる」 と思えるからだ。 若い人よ。ヤケにならないで。 『暗闇の部屋』に入って苦心惨憺するなんて、【普通のこと】なんだよ。 ふ・つ・う。 ともかく、それが言いたい。 頭の良し悪しや、勘の良し悪しや、経験の量で、『暗闇の部屋』から出るまでの時間はいろいろだろう。 でも、『暗闇の部屋』に入らずに済むものなどいないのだ。 (つづく) |
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