ところが、80年しか生きない人間の寿命を基にして、50億年後とか言われても、何もピンとこない。
56億7千万年後に弥勒菩薩が救世主として降臨するという信仰があるが、たまたま太陽の寿命に近いので、【何か意味ありげ】だけれど、50数億年後のことなど、つかみどころがない。
10兆円とか100兆円とかいうお金の話だと、なんとか『わかったような気になれる』のだが、【スキューズ数】は、10の10乗の(その10乗のところに、0が35並ぶ乗数がつく)と言われても、もはや
「なんか、すごすぎて感動します」
と言うしかない。
80年くらい生きるとは、29,200日くらい、生きるということだ。
時間換算だと、700,800時間程度だ。
あれれ?
「なんか…生きてる時間って、少なすぎて、恐ろしくなりま~す」
言うまでもなく、恐ろしいのは【短さ】ではない。【有限】ということだ。
スキューズ数やグラハム数は有限だが、人として『その秒数』を生きるとすれば、ほぼ無限だろうから、日々の生活に飽きるに違いない。
(つづく) |